7月29日より、愛媛県・宇和島市総合体育館にて行われるインターハイ卓球競技。開幕に先駆けて大会の見どころを紹介していく。まずは7月30日からスタートする男子学校対抗から。
第1シードはインターハイ5連覇、高校選抜7連覇中の愛工大名電。全日本ジュニア王者の吉山僚一、同3位の鈴木颯という2人の3年生を中心に連覇を狙う。愛工大名電のブロックには希望が丘が入った。両校は選抜でも対戦し、希望が丘・道廣晴貴が萩原啓至を破り、1点を奪った。また、同じブロックには東山、実践学園という強豪もおり、愛工大名電は実践学園と初戦を戦う可能性もある。
第2シードは昨年のインターハイ、今年3月の選抜でともに準優勝の野田学園。徳田幹太、飯村悠太、三木隼、芝拓人と、選手層では愛工大名電にも引けを取っておらず、悲願の初優勝なるか。その野田学園のブロックには今春の選抜ベスト8の遊学館と明豊、さらに関東大会優勝の埼玉栄もドローされた。遊学館は昨年の全中3位・薜大斗が加わり戦力アップ。明豊は木塚陽斗ら2年生が中心だが、九州大会では希望が丘を下して頂点に立つなど実力は高い。
昨年のインターハイ、今春の選抜と2大会続けて3位に入賞している明徳義塾のブロック、注目は育英か。育英はここ数年、好選手を輩出しており、今年も青山貴洋、髙橋慶太ら実力者揃い。明徳義塾のシード下に入ったが、今大会でブレイクを果たすことができるか。
第4シード・静岡学園のブロックには、選抜3位の出雲北陵。両校は選抜1回戦でも対戦し、出雲北陵が逆転勝利を収めた。出雲北陵には全中ベスト8の小野泰和、静岡学園にはセンスが光る左腕・福光凌大が入学し、ともに戦力がアップしている。また、前回大会は初戦(2回戦敗退)、選抜でも予選リーグ敗退と苦戦する鶴岡東も上位進出を目論む。エース・辻井聡一が引っ張る上宮はガッツ溢れるプレーの1年生・石山浩貴の活躍に期待。
優勝戦線を引っ張るのは、やはり愛工大名電と野田学園。他の上位グループの実力は拮抗しているが、2強を止めるチームは現れるのか。
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