卓球王国 2022年8月22日 発売 vol.305
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インターハイ2022

「ようやく“オレやったんだな”って実感しています」。鈴木颯&吉山僚一・決勝後コメント

 小学生時代からのライバル対決となった男子シングルス決勝。小学生時代は全日本ホカバで2階級制覇を達成した鈴木颯だが、中学入学後はシングルスの全国タイトル獲得はなし。常に上位に進出しながら、2位や3位に甘んじてきた。

 鈴木の前に立ちはだかったのは吉山僚一。吉山は中学で全日本カデット、全中、全日本ジュニアのタイトルを獲得し、今年1月の全日本でも2度目のジュニア制覇。中学1年の全中で鈴木が勝利して以降、公式戦での対戦はすべて吉山に軍配があがっていた。

 そんな中、今日の試合では鈴木が最後の最後で吉山を破り、小学生以来となるタイトルを獲得。歓喜の涙を流した。試合後はお互いを讃え合ったライバル2人に試合後にコメントをもらった。

試合後、吉山が鈴木を讃える

 

●男子シングルス優勝・鈴木颯

 中学から何度も日本一を目指して戦ってきて、6年目でようやく日本一を獲れた。この5年間は2位や3位ばかりで逃してきた日本一を最後の最後に獲れたことが本当にうれしくて、勝った時は泣いてしまいました。

 今日の1試合目も同士討ちでしたが、自分は同士討ちに本当に弱いんですけど、それを言い訳にして逃げている部分もあった。でも今回は弱いことはわかっているので、それなら本当に気持ちでいくしかないと思って戦いました。負けていても、点数を取られても、ずっと声を出して向かっていけた。ポジティブに、勝つことだけを考えて戦えました。

 吉山には中学1年の全中以来勝っていませんでした。全中、インターハイ、全日本ジュニアでも負けている。戦術は特に変えていなくて、吉山と対戦する時は自分が思っている以上に逃げ腰というか、弱気になってしまうので、今日は自分が苦手なバック対バックでも自分から強気で攻めていく姿勢で戦えたのが良かったです。2、3ゲーム目を取られた時は「いつもみたいに負けてしまうんじゃないか」と頭をよぎったんですけど、ベンチで「今回は違う」と自分に言い聞かせて戦い方を立て直すことができました。

 ようやくインターハイの全試合が終わって解放されたけど、さっきまでずっと試合が残っている状態で、ダブルスも学校対抗でも優勝して気が抜けることはなかった。今ようやく三冠を達成して「オレやったんだな」って実感しています。

 

●男子シングルス準優勝・吉山僚一

 決勝は1ゲーム目の出足が悪かったけど、途中から修正できて2、3ゲーム目は完璧な内容で取れた。ただ、4ゲーム目は少し凡ミスが多くて、5ゲーム目は8-10で2本レシーブで取って、10-10で自分のサービスだった場面でもう少し工夫ができたのかなと反省しています。

 準々決勝、準決勝もマッチポイントを取られてから逆転で勝てて、自分では「ドラマで言ったら自分が主人公で優勝する展開だな」と感じていました。だけど試合に入ったら、そんなに簡単にはいきませんでした。鈴木に全国大会で負けたのは中学1年以来なので久しぶりですね。

 今大会は簡単な試合は1試合もなくて、それを乗り越えられたのは良かった。反省点もあるけど、そこは反省する必要があるなと感じました。

 

決勝を戦った2人と今枝監督で

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