卓球王国 2022年8月22日 発売 vol.305
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インターハイ2022

今年も男子で3冠王誕生! その名は鈴木颯!

●男子シングルス準決勝
吉山僚一(愛工大名電) ー7、7、ー5、6、15 三木隼(野田学園)
鈴木颯(愛工大名電) 4、5、9 芝拓人(野田学園)
●決勝
鈴木颯 9、ー7、ー4、7、10 吉山僚一

男子シングルス優勝は愛工大名電3年の鈴木颯!
高校生活最後のインターハイで3冠王達成!

決勝で対峙(たいじ)したのはやはりこのふたり、愛工大名電を学校対抗6連覇に導いた3年生コンビ、吉山と鈴木だった。

準決勝で芝をサービス・レシーブからのパワードライブで圧倒し、ストレート勝ちを収めた鈴木に対し、吉山は左腕・三木に大苦戦。最終ゲーム6−10から計6回のマッチポイントを握られながらも、最後まで崩れない精神力と安定した両ハンドドライブで大逆転勝利を収めた。

吉山をあと一本まで追い詰めた三木。6回のマッチポイントは実らず

準々決勝の坂井戦をゲームオールで制した芝だが、鈴木戦はサービス・レシーブで後手に回った

迎えた男子シングルス決勝。手の内を知り尽くしたふたりだけに、威力あるパワードライブも一発では決まらない。互いにあえて打球点を落としたループドライブでの軟攻、早い打球点で攻めるストレートへの強攻を交え、自分の持ち味を出すより相手の持ち味を封じにかかる。

ふたりともすでに3種目を戦い、昨日の学校対抗優勝という大きな使命を果たし、気力を振り絞ってたどり着いた最後の舞台。2・3ゲームを連取した吉山が試合を優位に進めたが、試合を通じてやや疲労の色が濃かった。準々決勝・準決勝が大激戦になった影響もあるのだろう。4ゲーム目の中盤で吉山を9ー5と突き放した鈴木がゲームオールに持ち込む。

まさに最後の死力を振り絞ったラリーを展開した鈴木(手前)と吉山

最終ゲームは鈴木が5ー4とリードしてコートチェンジ、6ー4となって吉山がタイムアウト。互いに抜きつ抜かれるのシーソーゲームから8ー8となり、10ー8と鈴木がマッチポイントを握るが、この土壇場でも吉山がバックストレートへのバックドライブとチキータを確実に決めて10ー10。なんという精神力か……。

吉山のバックハンドの技術力はさすが。競った場面ほど強さを発揮

しかし、最後に勝利の女神が微笑んだのは鈴木。11ー10での3回目のマッチポイントで勝利をつかみ、その場に倒れ込んだ。準々決勝からの3試合で計9回のマッチポイントをしのいできた吉山が、10回目についに力尽きた。

勝利の瞬間、歓喜を爆発させた鈴木。3冠王誕生の瞬間!

これまで全国大会では何度もチームメイトに敗れてきた鈴木。プレーをより前陣寄りにモデルチェンジし、切れ味鋭い縦回転サービスと力強さを増した両ハンドドライブで、高校生活最後の夏に3冠王という最高の結果を出した。

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