卓球王国 2024年10月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
インターハイ2022

女子学校対抗、下級生たちの奮闘。存在感を示した1・2年生プレーヤー

今日行われた女子学校対抗の3回戦、準々決勝の中から、来年以降のインターハイでも活躍が期待される1・2年生プレーヤーをピックアップ。彼女たちがこれから1年間、遠征や合同練習も含め、毎日思い切り練習ができる日常が戻ってくることを願うばかりだ。

↑滋賀学園の1年生チョッパー、古賀咲音(ささね)。2回戦の聖和学園戦で、相手エース格の阿久根みこをゲームオール13ー11で破り、チームのベスト16進出に貢献した。まだ攻撃力は低いが、カットの安定性は抜群。滋賀学園の乾文晃監督も「ちょっと花が開いてきたかなと感じますね。まだまだ未完成ですけど、これからやる気を出してやってくれるんじゃないかと思います」と語る。

↑富田の村松愛菜は2年生ながら単複に起用。明誠戦2番ではゲームカウント2−0からゲームオールに持ち込まれながらも勝利。2年生5人がレギュラーに名を連ねる富田は、来年の上位候補

↑日本航空の野々口彩乃は、1年生ながら3回戦の明徳義塾戦でトップ起用。バック対バックから小気味良い回り込みのフォア強打で、相手エースの白山亜美から1ゲームを奪った。昨年、他の部活で新型コロナのクラスターが発生し、県予選出場を断念した日本航空は、今大会に1・2年生のみのチームで出場し、ベスト16の好成績を残した。

↑こちらも日本航空の2年生、田村優菜。学校対抗1・2回戦で2点起用され、河西辰也監督も「確実に2点取ってくれたし、安心して試合が見られた」と太鼓判。日本航空は3回戦の明徳義塾戦でも1・2番で接戦を展開し、河西監督は「来年はうちが今日の課題をしっかり克服していければチャンスがある。大会が終わったら次へのスタートだぞと選手たちに話しました」とコメントした。

↑うれしい初のベスト8入りを果たした浜松修学舎の2年生、小林奈桜。3回戦の横浜隼人戦4番で、思い切りの良いフォア強打でゲームオールの接戦を制し、チームの逆転勝利に貢献した。
「今年は7月の中旬にコロナに感染した子が出て、一番大事な時期に10日くらい練習できず、強化が進まなかったのですが、初のベスト8に入ることができた。これまでベスト16は何度かありましたが、ベスト8になかなか入れなかった。昨年は2回戦で敗れた横浜隼人さんに3回戦で勝てて、リベンジを果たしてベスト8に入ることができ、ダブルの喜びですね」(浜松修学舎・今福護監督)

↑ベスト8進出の遊学館の2年生コンビ、竹内怜(左)/牧野里菜。「今大会はパフォーマンスがすごく良かったので、最初はダブルス中心でしたが、後半は単複2点で起用した」(遊学館・安達健佑監督)という竹内と、スケールの大きな両ハンド攻守を見せた牧野。来年の遊学館を引っ張るふたりだ。

↑こちらも創部初の4強入りを果たした広島、進徳女子の1年生ペンドラ、小野蒼彩(あおい)。3回戦の敦賀戦ではカットの難敵・芝田有里をループドライブからのスマッシュで破った。裏面打法のレベルも高く、基礎技術のしっかりした選手で、今後の成長が楽しみだ。

関連する記事