男子シングルスの1回戦から出場した曽根翔（T.T彩たま）は「死の組」と呼ばれる猛者が集まったエリアを翔け抜けて、ベスト８入りを決めた。
前々回大会で3位に入りながら、前回大会ではランク決定戦で大島祐哉（木下グループ）に敗れてランク落ちした曽根。今大会は初戦で石沢克仁（アマタケ）を4‐0で下すと、２回戦で吉田雅己（Doream）を3‐2、3回戦で及川瑞基（岡山リベッツ）を3‐1、4回戦で五十嵐史弥（滋賀県スポーツ協会）を4‐2で破り、ベスト32入り。
ランク入りをかけた5回戦では、ベテランの高木和卓（ファースト）と激しい打ち合いに。どちらもゆずらずに勝負は最終ゲームまでもつれ、最後まで攻め続けた曽根が11‐9で勝ち抜いてベスト16入り。準々決勝進出をかけた松平賢二（協和キリン）との戦いでは、ひとつ前の試合で左ひざを痛めた松平が試合開始すぐに同じ箇所に激痛が走り、無念の棄権。曽根がベスト8入りを決めた。
回転量、スピードとも威力満点の曽根のバックドライブ
ベテランの高木和も意地を見せて、最後まで迫った
高木和に競り勝ち、ランク入りを決めた瞬間
●男子シングルス5回戦
曽根翔（T.T彩たま／さいたま） ‐9、9、‐10、4、5、‐5、9 高木和卓（ファースト／千葉）
今大会の曽根は破壊力抜群のチキータでエースを連発。フォア前のボールを駆け抜けるようにして一撃で抜く「ギガ・チキータ」も健在で、バック対バックでも精度と威力で対戦相手を上回った。
ベンチのT.T彩たま・水野監督も「曽根は大会前から調子が良く、いざ試合になっても良いプレーができていますね。勝負所でも曽根らしい強気のプレーができているので、競り合いをものにできています」と話した。曽根は明日の準々決勝で松島輝空（木下グループ）と対戦。2大会ぶりのベスト4を狙う。
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