大会最年少の小学6年、岡田蒼空(OKATAKU/兵庫)がジュニア男子で3回戦まで進み、小野拓真(遊学館高/石川)にゲームオール9−11で敗れた。
父・真治さんは京都産業大OBのカットマン。父譲りのカットと攻撃で高校生と互角の試合をした。
「自分は最後の場面で思い切ってできなくて、相手のほうが思い切ってやってきた。自分のサービスも効いていて、相手のサービスも取れていたんだけど・・」
-敗戦後、コートのそばから動かず、離れようとしなかったのは?
「悔しかったからです。小野くんとは今まで1勝1敗だったので勝ちたかった。今大会の目標は小野くんのところまで進み、勝つことでした」
男子においては滅多に見なくなった貴重なカットマン。特に背が伸び切らない小学生でのカットマンは不利に感じる選手も多いだろう。しかし、岡田は基礎ができていて、しっかりと守り、攻撃もうまいオールラウンドプレイヤーの道を歩んでいる。
「5歳から卓球を始めて、最初は攻撃選手だったんですが、小学1年で自分からカットマンになりました。お父さんの影響というよりは、もっと観客が盛り上がるようなプレーをしたかった。周りにはカットマンが少なく、みんな対策をしていないと思うので、そういう意味では得だと思います。相手の強打を取って、相手の甘いボールを攻撃していくのが一番楽しいです。
ラケットは『松下浩二ディフェンシブ』で、フォア面は『V>15Sticky』、バック面は『カールP1V』を使っています。自分に合う用具を自分で選んでいます」
-これからの目標は?
「来年の全日本ジュニアでベスト16に入ることと、4月の世界ユースの予選があるので代表を勝ち取ることです」「普段の練習はお父さんとお母さんが相手です。・・・少し厳しいです」
あどけない子どもの顔ではあるが、自分で決めたプレースタイル、そして用具も自分で決めるという「意思」を感じさせる男子最年少選手、岡田蒼空に期待したい。
●ジュニア男子3回戦
小野拓真(遊学館高/石川) 9、−12、6、−8、9 岡田蒼空(OKATAKU/兵庫)
ツイート