●女子第1ステージ
〈日本 3−0 イラン〉
◯伊藤 5、11、4 シャフサバリ
◯平野 −6、−9、6、11、11 アシュタリ
◯早田 8、3、4 セラジ
第1ステージ(グループリーグ)の第2戦、日本女子チームはイランに3−0で勝利!
日本にとってはほとんどデータのないイランが相手。試合後、3番の早田が対戦相手のセラジに対して「動画もない相手で、使っているラバーも1カ月以上使って擦れているようなラバーで、前半の入りが難しかった。最後まで手こずった部分もあります」と語っている。
特に苦しんだのは2番の平野。対戦したアシュタリのズバッと切り下ろすバック粒高のショートと弾き打つプッシュ、そして平野のフォアドライブをクロスに狙い打つカウンターは強烈だった。昨年のアジア選手権には出場していた選手だが、「世界にはまだこんな選手がいるのか」というのが正直な感想だ。しかし、4ゲーム目の10ー11、5ゲーム目の9ー10と2回のマッチポイントを握られながら、最後は勝ち切った平野も底力を見せた。
「平野は勝てたことは良かったし、戦術的には本人もベンチも改善し、早めに手を打つべきでした。バックにボールが集まりすぎていたので、3ゲーム目からフォアに散らそうと思ったけど、2ゲーム目からやるべきだった」(渡辺監督)
そしてチームに明るいムードをもたらしたのはトップの伊藤。2ゲーム目の終盤からサービスエースを連発し、バック表ソフトの逆チキータで得点するなど、伊藤らしい独創的なプレーが戻りつつある兆しを感じた。
「全日本が終わってからは少しリフレッシュの時間を取って、ほとんど練習はしていなかったんですけど、こちらに入ってから本格的に練習を再開した。今日は初戦としてはとても良かったですし、体の状態も良くなってきている。やっぱり試合をするのは楽しいですね。出場機会があったらチームを盛り上げて、またワクワクしたいなと思います」(伊藤)。パリ五輪代表の早田、平野、張本を中心とした選手起用になるとはいえ、ムードメーカーの伊藤の復調は明るい材料だ。
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