チェコ戦後にミックスゾーンで取材に応じた、日本男子の田㔟邦史監督。昨日はナイジェリア戦での不戦勝を受け、チームはリラックスモードで会場で調整。短めの練習をして、早めにホテルに戻り、今日に備えたという。
そして田㔟監督は、体調不良で欠場している戸上隼輔について「インフルエンザです。昨晩検査をして、正式に結果が出て、今日選手たちにも説明しました」と語った。
「前回大会(丹羽孝希が直前でインフルエンザで欠場)と一緒といえば一緒ですけど、一番残念なのは戸上自身だと思う。オリンピックの代表候補予定選手にも決まって、この釜山大会に向けて気合いが入っていた。非常に悔しいと思いますけど、昨日戸上からは『部屋から熱い応援を送ります』という連絡もありました」(田㔟監督)
前回大会で張本とともに2点起用され、チームの3位入賞に大きく貢献した戸上の一時離脱は痛い。しかし、田㔟監督は「戸上が出られないからネガティブになるのではなく、このチャンスをつかんでほしい。前回大会では戸上がチャンスをつかんで、自分が世界で勝てるというのを証明してくれた。同じような状況で、他の選手たちにはアピールする場所だと考えてほしい」と語る。
15日に体調を崩した戸上の復帰は、最短でも21日。実際にいつ復帰するかについては、ドクターとも相談しながら田㔟監督が決めていくという。「戸上のベンチを空けておきたい。彼を待っていたいと思います」(田㔟監督)。
戸上に対してはチームメイトの篠塚大登が「一番悔しいのは戸上さんだと思うので、その分も頑張ろうと気持ちを切り替えて頑張りたい」とコメント。チーム最年少の松島輝空も「チームの雰囲気を盛り上げてくれる優しい先輩ですけど、誰しも体調を崩すことはあるのでまず元気になってほしい。その中で、戸上選手の分まで頑張っていきたい」と語る。
ピンチはチャンス。この緊急事態も、日本男子が一段上に上がるためのチャンスだ。明日は勝負のチャイニーズタイペイ戦。エースの張本智和をはじめ、チーム全員がプラスアルファの力を出して強敵を倒したい。
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