世界選手権釜山大会は6日目が終了。女子に続いて男子も第2ステージ2回戦が行われ、ベスト8が決定。ベスト8に進んだチームはメダルをかけた準々決勝に駒を進めたと同時に、パリ五輪への出場権を獲得した。
●男子第2ステージ
〈デンマーク 3-2 スロベニア〉
ラスムッセン -5、-5、-7 ヨルジッチ◯
◯リンド 7、-9、9、10 フリバル
◯グルーツ 7、6、-9、5 コズル
リンド -5、5、-9、-9 ヨルジッチ◯
◯ラスムッセン -6、8、-11、9、8 フリバル
今回ベスト8に入った国の中で、最もチームランキングが低いのがデンマーク(20位)。第1ステージはフランスに敗れて2位通過、第2ステージ1回戦はハンガリー、2回戦ではチームランキング12位の格上であるスロベニアに大激戦の末、勝利。第1ステージ1回戦まではリンドとグルーツの2枚看板を2点起用しながら戦ってきたデンマークだが、スロベニア戦ではグルーツを3番に下げ、相手チームのエースであるヨルジッチ以外の3点を確実に取りにいくオーダを組んだ。
その狙い通り、1番のラスムッセンはヨルジッチに敗れるも、2番のリンド、3番のグルーツが勝利してベスト8進出に王手。しかし、やはり4番ではリンドがヨルジッチに敗れ、ベスト8、そしてパリ五輪の切符の行方は5番に託された。
この大事な5番に出場したのは世界ランキング264位のフリバルと730位のラスムッセン。世界最高峰の大会のベスト8決定戦、ましてやパリ五輪の切符がかかる試合の5番でこの2人が対戦することを誰が予想できただろうか。想像を絶するプレッシャーの中、両者は普段以上の力を発揮する。
フリバルがハイトスサービスと広角に打ち分けるフォアハンドを武器にゲームを奪ったかと思えば、ラスムッセンも中陣からの粘り強いプレーでゲームを奪い返す。互いに取って取られての熱戦は最終ゲームに突入。最終ゲームは、ラスムッセンが序盤で一気に突き放し9-2と大きくリード。このままで終われないフリバルも驚異の粘りで10-8まで追い上げたが、最後はラスムッセンのフォアドライブがフリバルのフォアサイドをノータッチで駆け抜けてゲームセット。勝利した瞬間、ラスムッセンはその場に倒れ込み喜びを爆発させた。
今大会のダークホースとなっているデンマーク。ここまでグルーツが8勝1敗で勝率2位、リンドが7勝2敗で4位につけている。明後日の準々決勝では開催地でもある韓国と対戦。韓国を破ってのメダル獲得を目指す。
●男子決勝トーナメント2回戦・その他の結果
中国 3-0 ルーマニア
日本 3-0 オーストリア
韓国 3-0 インド
フランス 3-0 ポーランド
ポルトガル 3-1 クロアチア
チャイニーズタイペイ 3-2 スウェーデン
ドイツ 3-0 イラン
ツイート