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世界卓球2024

初の世界戦開催、地元の大声援を受けて韓国男女が躍動。ともに快勝でグループリーグ2連勝スタート

 大会初日の2月16日は平日ということもあってか空席の目立った世界選手権(団体戦)釜山大会。しかし、大会2日目、土曜日の17日には大勢の地元ファンが詰めかけ、韓国で初開催の世界選手権を楽しむ光景が見られた。

 中でも飛び抜けて多くの観客が集まったのが、今大会のセンターコートにあたるテーブル1。17日16時からは開会式が行われ、17時からは韓国女子、20時からは韓国男子と「ゴールデンタイム」に地元代表の試合が続けて組まれた。

開会式ではさまざまなパフォーマンスも

 

 先陣を切った韓国女子はマレーシアと対戦。イタリアとのグループリーグ第1戦に続き、申裕斌と田志希を2点起用し、3番に李ジオンを置くオーダーでマレーシアに3-0で勝利。李ジオンがカット型のチャン・リーシャンが繰り出すフルスイングのフォアドライブに何度もノータッチを奪われるなどしたが、要所で得点を奪って3試合ともストレートで快勝を収めた。

観客からの声援はNo. 1の申裕斌。今大会のヒロインだ

李ジオンは苦しむ場面もあったが、カットの変化を見切って勝利

カット型とは思えないスピードのフォアドライブを放ったチャン・リーシャン。何度も韓国応援団をどよめかせた

 

 女子に続けと韓国男子もニュージーランドを相手に1ゲームも与えずに勝利して2連勝。グループリーグ第1戦では張禹珍、林鐘勲、安宰賢を並べて難敵のポーランドに3-0で勝利したが、この日は張禹珍と林鐘勲の2本柱を温存。代わりにキャプテンの李尚洙、そして世界選手権初出場の18歳、パク・ギュヒョンを起用した。

 トップで安宰賢がデラ-ペナに完勝すると、韓国をルーツに持つニュジーランド代表のティモシー・チュに李尚洙が勝利して王手。最後はパク・ギュヒョンが序盤から思い切りの良いプレーを連発してヘンダーソンを下して勝利を決めた。

ベテラン・李尚洙も初の地元開催に燃える

パク・ギュヒョンは初の世界選手権と思えないプレーを連発

韓国に出自のルーツを持つニュージーランドのティモシー・チョに対しても大きな声援が送られた

 

 地元開催だけあり、ラリーの合間には「○○ファイティン!(頑張れ!)」の声援が飛び、流れが悪くなれば観客が拍手で後押し。選手たちからも地元開催でたくさんの声援を受けてプレーすることを楽しんでいるような表情が見られた。大会3日目の18日は韓国男子はチリと対戦。韓国女子はA.ディアス擁するプエルトリコと対戦。日曜日ということもあり、18日も大勢のファンの来場が予想されるが、勝利を届けることはできるか。

 

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