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世界卓球2024

日本女子、香港を3−0で撃破。いよいよ明日、決勝は日中決戦だ

●女子準決勝
 〈日本 3−0 香港〉
◯張本美和 −7、−9、4、6、5 杜凱琹
◯早田ひな 12、3、7 朱成竹
◯平野美宇 5、5、5 李皓晴

日本女子チーム、香港を破って5大会連続の決勝進出!
いよいよ明日20時から女子決勝、中国との最終決戦だ!

1番は張本美和が香港のエース、好調の杜凱琹の前に攻撃のミスが多く、2ゲームを先取される予想外の幕開けとなった。初の準決勝、初のメインアリーナでの試合。2ゲーム目までは張本のプレーに硬さが見られ、1ゲーム目7−5のリードから6点を連取されて7−11、2ゲーム目も5−2から6点を連取されて5−8と逆転されるなど、ミスが絡んだ連続失点で落とす苦しい展開となった。

今大会好調の杜凱琹。気迫のこもったプレーで張本から2ゲームを先取

しかし、張本は3ゲーム目から次第に本来の姿を取り戻す。低く切れたツッツキを相手に打たせ、バックのカウンターで得点したり、あえて打球点を落とした低い弧線のループドライブでミスを誘うなど、どっしり構えて多彩な得点パターンを展開するプレーが復活した。非凡な修正能力だ。

張本は3・4ゲームを連取して追いつき、最終ゲームも5−1と突き放してチェンジコート。最後は10−5のマッチポイントで、張本の非常に深いバックツッツキを杜凱琹が打てず。逆転勝利で2番・早田につなぐ。

杜凱琹に逆転勝利の張本。見事な修正能力を見せた

ベンチに入った伊藤が、張本にアドバイスを送る場面も

早田の相手は朱成竹。もともと中国・上海チーム出身の長身の選手で、上回転のラリーになると非常に粘り強いファイターだ。特にバックサイドに打ったボールに対しては、強打にも鋭い反応を見せた。

1ゲーム目、早田は1−4のビハインドからなかなかリードが奪えず、終盤で逆転した後も一時は10−11でゲームポイントを握られた。しかし、早田は強打を返されてもあわてず、1本コースを突いてつないでから、再び強打に転じて得点。早田13−12の場面で、朱成竹がサービスをミスし、早田が1ゲームを先取する。

ラリーでの高い予測能力で、早田と激しい打ち合いを演じた朱成竹

2ゲーム目以降も朱成竹の動きを見ながら、ラリーの駆け引きで上回っていく早田。朱成竹の返球がイレギュラーしてミスをする場面もあったが、主導権は譲らず、時にラリーを楽しんでいるようにすら見えた。3ゲーム目、10−7のマッチポイントでパワードライブを相手に返されながらも、下がってのしのぎに変化をつけてミスを誘い、11−7で勝利を決めた。

ラリーでの駆け引きではやはり早田が上手(うわて)だった

今大会の早田の安定感は抜群。負ける雰囲気がまったくなかった

こうなると3番・平野は出足からロケットスタート。李皓晴に対し、バック対バックでのピッチの早さで完全に優位に立つ。小柄な李皓晴のフォア前にサービス・レシーブからボールを集め、あまくなった返球はバックサイドを切って打ち抜く。フォア前に動かしてバックを突くパターンが最後まで有効で、3ゲームとも11−5。3ゲーム目の10−5の場面で、李皓晴がフォア前のフリック強打をミスして決着がついた。

得意の電光石火のバックハンド連打で、李皓晴を置き去りにした平野

3ゲームともスコアは「11−5」。完璧な内容だった

試合後の会場でのショートインタビューで、2番で勝利した早田は「1番で張本選手が香港のエースに勝って、1−0で回してくれたので、私もその勢いに乗って勝つことができました」とコメント。「2−2になってもおかしくない試合だったけど、3−0で勝てて良かったです。明日はもっと厳しい戦いになると思うんですけど、しっかり準備をして、応援してくれる皆さんの力も借りて頑張りたいと思います」(早田)。

明日の女子決勝に出場するのも、この準決勝と同じく早田ひな、平野美宇、張本美和の3選手となるのか。なんとしても1番を取り、中国にプレッシャーをかけたい。

3番で勝利した平野を迎えた日本女子ベンチ

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