●男子準々決勝
〈チャイニーズタイペイ 3−0 ドイツ〉
◯荘智淵 8、−6、1、−8、9 チウ・ダン
◯林昀儒 −9、−8、9、9、9 オフチャロフ
◯高承睿 −9、14、9、9 フランチスカ
チャイニーズタイペイ、欧州の帝王ドイツに3−0で勝利し、フランスが待つ準決勝へ進出!
世界卓球の男子団体では2014年大会以来、10年ぶりのベスト4入りだ!
切り込み隊長の役割を果たしたのは、42歳の荘智淵。タイペイ男子初の決勝進出を目指し、バック対バックの快速ラリーから、全盛期を彷彿とさせるフォアの連続ドライブを放つ。
チウ・ダンも縦回転系の巧みなフォアサービス、正確な裏面連打で対抗し、最終ゲームは荘智淵10−5のマッチポイントからチウ・ダンが10−9まで挽回したが、ここで荘智淵がフォアの連続ドライブを最後はチウ・ダンのフォアに打ち込み、大きく吠えた。
2番の林昀儒対オフチャロフは、東京2020オリンピックの男子銅メダル決定戦を思い出す対戦カード。林昀儒は相変わらずの快速カウンターを連発するが、オフチャロフは中陣に下がってその強打を何本でも返す。林昀儒のミスで終わるラリーが多く、オフチャロフが2ゲームを先取する。
しかし、3ゲーム目から林昀儒は巻き込みサービスを有効に使って流れを変え、ラリー戦でも台との距離を調節しながら、少しずつミスを減らしていく。3・4ゲーム目を取り返し、勝負は最終ゲームへ。林昀儒の7−4のリードからオフチャロフが7−7と追いつくなど、勝負は最後までわからなかったが、林昀儒の10−9の2回目のマッチポイントで、オフチャロフのフォア前へのサービスから意表を突くダブルストップ。オフチャロフの返球がネットにかかり、熱戦に決着がついた。
3番は高承睿対フランチスカ。フランチスカが1ゲーム目を先取するが、高承睿は要所でサービスが効いた。3ゲーム目の8−8で、ラケットを立て、ボールの後ろをとらえる回転量の読みにくいサービスを2本出し、2本連続でネットミスを誘うエース。4ゲーム目も10−9の2回目のマッチポイントで、低くすべるような縦回転のサービスをフランチスカがネットミス。一気にチャイニーズタイペイが押し切った!
感極まった表情を見せた、チャイニーズタイペイの偉関晴光監督。第1ステージで日本に敗れて2位通過ながら、スウェーデンとドイツを連破してのベスト4。試合を重ねるごとにチームにも一体感が増している。準決勝のフランス戦は好ゲームが期待できそうだ。
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