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世界卓球2024

前回ベスト16のプエルトリコ が今大会初勝利。マレーシアとの3時間に及ぶ激闘を制する

●女子第1ステージ
〈プエルトリコ  3−2 マレーシア〉
ブルゴス -3、-4、-6 チャン・リーシャン◯
◯A.ディアス 5、7、-7 リン・カレン
M.ディアス -6、7、-8、-6 ホ・ヤン◯
◯A.ディアス 8、6、-9、10 チャン・リーシャン
◯ブルゴス -10、5、-9、13、6 リン・カレン

 

大会4日目の第1試合、女子第1ステージのプエルトリコ(世界チームランキング9位)とマレーシア(同28位)の一戦は3時間に及ぶ大激戦となった。

1番はマレーシアのチャン・リーシャンが多彩なサービスと粘り強いカットでブルゴスにストレートで完勝。2番はプエルトリコのエース・A.ディアスがリン・カレンを下し、マッチカウントを1-1とする。

 

粘り強いカットと奇襲をかけるような攻撃で得点を重ねたチャン・リーシャン。チームに先制点をもたらした

 

A.ディアスは2番で余力を残しながら勝利。ゲーム間には得意のラケット回しを披露した

 

3番のホ・ヤン(マレーシア)は安定したバックハンドを軸にラリーを展開し、M.ディアスに3-1で勝利。先にマレーシアが勝利へ王手をかける。

バックハンドの精度が高く、ラリーで打ち負けなかったホ・ヤン

 

4番は前半で勝利しているA.ディアスとチャン・リーシャンの対戦。カット打ちにやや不安があるA.ディアスだったが、豪快なスイングでパワフルなボールを連発。各ゲームとも競り合う場面はあったものの、自力で上回ったA.ディアスが3-1で勝利。5番へ望みを託した。

チャン・リーシャンのカットをパワーで押し切った

5番に出場したのはブルゴスとリン・カレン。左利きのリン・カレンが序盤から積極的に回り込みドライブで得点を奪い、ゲームカウント2-1の13-12でマッチポイントを握る。しかし、ブルゴスが逆転でこのゲームを奪うと、5ゲーム目はブルゴスがリン・カレンの攻撃をしぶとく受け止めながら反撃し、10-6でマッチポイント。最後はここまで高い得点率を誇っていたリン・カレンの回り込みドライブがオーバーして試合終了。プエルトリコが今大会初勝利をあげた。

逆転で勝利したブルゴス。最後まで諦めずに粘り強く戦った

 

強烈なフォアドライブを武器に戦ったリン・カレンだが、あと1点が遠かった

 

勝利したプエルトリコチーム

 

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