卓球王国 2024年4月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
世界卓球2024

世界卓球初日が終了。ミッテルハムが2度のフルゲームを制してドイツを勝利へ導く

世界卓球は初日が終了。初日から手に汗握る熱戦の連続だったが、ここではその中でも2試合をピックアップ。

女子第1ステージ
 〈ドイツ 3−1 ポーランド〉
◯ミッテルハム -7、8、-6、5、10 ウェグジン
シャン・シャオナ 8、-7、-12、-7 N.バヨル◯
◯ウィンター 6、14、4 ウィエルゴス
◯ミッテルハム -6、8、9、-5、8 N.バヨル

初日の最終戦となり、23時ごろまで試合を行なっていたのが、世界チームランキング3位のドイツ。ポーランドに苦戦を強いられた。

ドイツはエースのミッテルハムが1番でフルゲームジュースの接戦をものにするも、2番でペン表のシャン・シャオナがN.バヨルに敗北。それでも、3番のウィンターが手首のしなりを使った強烈なフォアドライブを武器に勝利すると、4番では再びミッテルハムが登場。N.バヨルの緩急のあるプレーに苦戦し、カウンターミスをする場面もあるなど、互角の展開で勝負は最終ゲームへ。最終ゲームはミッテルハムが7-5とリードした場面から、サービスミスを含める2連続失点で7-7と追いつかれるも、意地を見せて勝利。ドイツ女子は初戦を白星で飾った。

競り合いながらも、エースらしく2点取りをしたミッテルハム。ドイツはこの勢いのまま予選リーグ1位通過なるか

 

●男子第1ステージ
 〈ポルトガル 3−0 ルーマニア〉
◯フレイタス -7、3、-8、12、11 E.イオネスク
◯ジェラルド 9、9、10 O.イオネスク
◯アポロニア -8、6、6、7 チリタ

ポルトガルとルーマニアの対戦は、マッチカウントは3-0であるものの、各マッチ、ゲーム毎に競り合う非常に見応えのある試合内容に。特に熱戦となったのが、1番のフレイタス(ポルトガル)とE.イオネスクのエース対決だ。

ラリー力では中陣からの安定した両ハンドが武器のフレイタスが、一撃の威力ではE.イオネスクがやや上回っており、両者実力はほぼ互角。フルゲームまでもつれたが、最終ゲームは根気強く戦い抜いたフレイタスがジュースの末に勝利。ポルトガルは2番のジェラルド、3番のアポロニアもそれぞれ勝利し、幸先の良いスタートを切った。

長年ポルトガルを牽引するフレイタス。イオネスクの勢いを巧な戦術と技術力で跳ね除けた

ジェラルドはO.イオネスクに対してストレートで勝利。中陣からうねるようなフォアドライブを連発した

★世界卓球2024 現地リポート特設ページはこちら

 

関連する記事