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世界卓球2024

チームは敗れるも存在感。ゲラシメンコと黃鎮廷、強豪から2点獲りのエースたち

●男子第1ステージ
 〈ドイツ 3ー2 カザフスタン〉
◯チウ・ダン 3、8、3 クルマンガリエフ
オフチャロフ ー6、4、ー9、ー6 ゲラシメンコ◯
◯フランチスカ 3、5、9 ケンジグロフ
チウ・ダン 7、7、ー8、ー8、ー9 ゲラシメンコ◯
◯オフチャロフ 4、4、4 クルマンガリエフ

●男子第1ステージ
 〈スウェーデン 3ー2 香港〉
◯モーレゴード 6、7、6 林兆恒
シェルベリ ー3、ー8、7、ー9 黃鎮廷◯
◯K.カールソン 5、8、5 何鈞傑
モーレゴード ー9、ー7、4、ー8 黃鎮廷◯
◯シェルベリ 9、ー9、9、3 林兆恒

大会3日目の13時からの試合では、強豪チームを2点獲りで追い詰めるスーパーエースの活躍が目立った。
世界チームランキング2位のドイツから2点を奪ったのは、カザフスタンのゲラシメンコ。オフチャロフとチウ・ダンを連破して強烈なインパクトを残した。豪快に両ハンドを振り抜くスタイルは、かつての「ヘラクレス」クレアンガを彷彿とさせるほどだ。

ゲラシメンコの豪快なバックドライブ!

3球目攻撃の一発の威力というより、相手にうまく打たせてから強打で打ち抜くプレーのゲラシメンコ。トップ選手の中でも小柄な部類だが、台から下がってラリーをつないでいたかつてのプレーに比べると、遥かに力強さを増している。カザフスタンはあとひとり、ポイントゲッターがいればベスト8以上も狙えるが……。

ヨーロッパチャンピオンのチウ・ダンを0ー2からの逆転で破った

ドイツはラストのオフチャロフがストレート勝ちを収めたが、苦戦を強いられた

そして優勝候補の一角・スウェーデンから2点を奪ったのは、香港のエース黃鎮廷。シェルベリーとモーレゴードをともに3ー1で破った。なんといっても光るのは、サービス・レシーブからの台上の「ビタ止め」ストップ。対戦相手の3球目攻撃を見事に封じ、回転量の多い裏面ドライブからチャンスを作って、巧みに弧線をコントロールしながらフォアドライブを打ち込む。

黃鎮廷のビタ止めストップは、ペンホルダーならではの妙技

初めてジャパンオープンで来日した頃に比べると、相応に貫禄はつき、以前に比べると中・後陣でのフットワークは落ちてきたかもしれない。しかし、試合運びと台上プレーのうまさは断然光る。32歳という年齢ながら「第2のピークでは?」と感じさせるほど、充実したプレーを見せた。

ここまで別格の強さを見せていたモーレゴードだが、黃鎮廷に敗れる

 

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