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世界卓球2024

今大会でシェーク異質攻撃型がブレイクか?! 世界ランキング709位に大苦戦の平野美宇だが、最後は強気で打ち切る

粒高だけではなく、フォアハンドもうまいアシュタリ。平野を最後まで苦しめた

 

世界卓球2024、女子グループリーグ第2戦。日本対イランの3番。

 

平野美宇 -6、-9、6、11、11 アシュタリ

 

世界卓球2024の初日の女子団体、中国対インド戦で世界ランキング1位の孫穎莎がバック面にアンチを使うA.ムケルジに、同2位の王芸迪もバック面に粒高を使用するアクラに敗れるという波乱が起きて、シェーク異質攻撃型が注目された。大会2日の2月17日、20時から始まった最終試合に登場した日本女子の前にも異質攻撃型の伏兵が現れた。

 日本女子はイランと対戦。1番で伊藤美誠がシャフサバリをストレートで下して迎えた2番で平野美宇はフォア裏、バック粒高の異質攻撃型のアシュタリと対戦。初対戦の相手に対してあまり情報がなかったのか、平野は「(バック面は)表のようなラバーかと思っていたら粒高で慣れるまで時間がかかってしまった」と試合後に話したように、アシュタリの粒高の切れたブロックと切れていないナックル性のブロックに苦戦した。

 

アシュタリは粒高でのブロックとプッシュで得点を重ねた

 

平野は思うようにプレーができず、苦しい展開が続いた

 

 平野はアシュタリのバック側にボールが集まってしまい、ドライブを粒高でブロックされるとそれをツッツキで返球。そのツッツキをアシュタリは粒高プッシュで平野ミスを誘った。普段ほとんど練習することのないプレースタイルに苦しんだ平野は1、2ゲーム目を失う。3ゲーム目は回転量の多いループドライブを入れるなどで奪ったが、4ゲーム目では打ち急ぐプレーが出てマッチポイントを奪われたがそこから逆転。5ゲーム目はスタートで点数を離したが、アシュタリが変化ブロックに加えてフォアのカウンターが決まり出して追いつくと、9-10を再びマッチポイントを握られた。それでも「怖くてもフォア側にもっていくしかない。最後はやるしかない」と強気のプレーを見せて13-11で逆転勝ち。終始押される厳しい展開だったが、それでも最後に勝ちきったことは明日以降を戦っていく上で大きはずだ。

 

 

「2ゲーム目からもっとフォア側に(持って)行くべきだったと思います。相手はフォアハンドもパワーがあったので怖かった。(最終ゲームは前半でリードしたが)決めたいと思ったんですけど、そういう時こそボールに変化があって簡単に行けなかった。途中あきらめそうになったけれど、苦しい選考レースを勝ち抜いてきているのでここでは負けられないし、できるという気持ちもありました。中国選手も負けているので異質の選手に対してもっと注意しないといけない」と平野はアシュタリとの激戦を振り返った。

 

逆転勝ちの平野を笑顔で迎える日本女子ベンチ

 

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