●女子団体 第1ステージ グループ1
〈中国 3−2 インド〉
孫穎莎 -10、2、-11、-6 A.ムケルジ◯
◯王曼昱 3、8、-13、7 バトラ
王芸迪 -7、-9、-11 アクラ◯
◯孫穎莎 3、6、-11、9 バトラ
◯王曼昱 9、11、6 A.ムケルジ
2月16日の午前10時、世界卓球2024釜山大会の開幕戦となる男女団体8試合がスタート!
そして「最強軍団」中国女子がいきなり2点を落とし、敗戦のピンチを迎える波乱の幕開けとなった。
インド女子はフォア表ソフト・バックアンチのA.ムケルジ、フォア裏・バック粒高のバトラ、そしてフォア裏・バック粒高のアクラという変化系異質軍団。そしてどの選手もバック面の変化だけでなく、フォアのカウンターやパワードライブにも威力があった。
インドはトップに出場したA.ムケルジが、サービス・レシーブから孫穎莎のフォアへ早いタイミングでツッツキを送る。孫穎莎が飛びついてクロスにドライブしたボールを、バック面のアンチラバーで孫穎莎のバックへショート。ツッツキしてもネットミスするほど猛烈に切れたこのショートを孫穎莎がつなぐと、すかさず威力あるフォアのカウンターを打ち込んだ。
バックドライブの威力と安定性は世界一、バックサイドを回り込んで打つフォアのパワードライブも強烈な孫穎莎。しかし、大会初戦の朝イチの試合でここまでフォアを攻められるとは予想外だったかもしれない。そしてパワードライブなら何本でも返す孫穎莎でも、表ソフトから放たれるスマッシュには苦しんだ。
中国は2番王曼昱がバトラの粒高ショートを粘り強く打ち続け、3ー1で勝利して1点を返したが、3番王芸迪がアクラの粒高ショートに混乱。中国選手らしからぬ強打のミスが何本もあり、回り込んでストレートに打つアクラのカウンターも鋭かった。アクラが2ゲームを連取した3ゲーム目、王芸迪も粘りを見せて挽回し、10ー9と一時はゲームポイントを握ったが、最後はアクラが12ー11とした場面で王芸迪が台上のバックフリックを大きくオーバーミス。アクラの金星で、インドが2−1のリードを奪った。
4ゲーム目は孫穎莎がバトラの粒高をバックドライブでさばきながら、チャンスボールは逆モーションのシュートドライブで打ち抜く。バトラも反転させて強烈なバックプッシュを放つなど、3ゲーム目以降は互角のプレーを見せたが、名誉挽回を期す孫穎莎が勝利した。
ラストは王曼昱対A.ムケルジ。バック対バックからムケルジのアンチショートに、王曼昱のツッツキが信じられないほど台上に浮く。しかし、1ゲーム目の終盤、王曼昱が7ー9でリードされながら、ムケルジのスマッシュも中陣で拾う好プレーを見せ、ミスを誘って4点連取で逆転。1点取るごとにベンチを振り返り、拳を固めた王曼昱。2ゲーム目以降はフォアサイドからムケルジのフォア前にサービスを出すなど、ムケルジのフォアにボールを集めて勝利し、中国に決勝点をもたらした。
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