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世界卓球2024

大会2日目の男女最終戦は23時半まで行われる熱戦に。スウェーデンとシンガポールの戦いはまさかの結末

大会2日目・16日の男女最終戦は11時半過ぎまで試合が行われたのだが、どちらも後味の悪い結末となった。

●男子第1ステージ
〈ポルトガル 3−1 イラン〉
◯フレイタス -10、-11、8、12、5 Ni.アラミヤン
ジェラルド 6、−15、-10、-8 No.アラミヤン◯
◯アポロニア 8、5、-4、-9、11 ホダエイ
◯フレイタス -9、10、-6、7、2 No.アラミヤン

 

男子の最終戦となったのが、第8グループのポルトガル対イラン。結果は3-1でポルトガルが勝利したが、4試合中3試合がフルゲームとなる大接戦だった。

1番のフレイタス(ポルトガル)はNi.アラミヤン(イラン)に対し、サービスから丁寧にコースを突いた攻撃で得点を重ねるが、Ni.アラミヤンも思い切りの良いカウンターとラリーで対抗。最終ゲームは前半でフレイタスが点差を一気に離して勝利。このまま流れはポルトガルに傾くと思ったが、2番でNo.アラミヤン(イラン)がジェラルド(ポルトガル)を下し、マッチカウントを1-1とする。

サービスからの3球目攻撃に加え、中陣からのラリー戦でも強さを発揮したフレイタス

フォアがうまく打てないNo.アラミヤンだが、フォアはブロック、バックハドライブと使い分け、ジェラルドを下した

3番のアポロニア(ポルトガル)対ホダエイ(イラン)、4番のフレイタス対No.アラミヤンの試合は、どちらも好プレー連発の大接戦となったが、ポルトガルの2選手がフルゲームで勝利。これでポルトガルの勝利が決まったのだが、プレーと同じくらい注目されたのが、フォルトに対するイランチームの抗議だ。

ホダエイ、No.アラミヤンともにサービスでフォルトを取られたが(No.アラミヤンは2番でもフォルトを取られている)、それに対してイランサイドが猛抗議。フラストレーションが溜まったホダエイは自分が得点したにも関わらずラケットを台に叩きつけ、No.アラミヤンは思わず卓球台に乗り上げた。もちろん、審判は公平なジャッジでフォルトを宣告しているため、抗議で判定が覆るわけもない。それでも、納得のいかなかったイランチームは試合が終わった後も審判に抗議するなど、なんとも後味の悪い試合となった。

度重なるフォルトに思わず台に乗り上げたNo.アラミヤン

試合後もフォルトに対する抗議が続いた

 

●女子第1ステージ
〈スウェーデン 3−2 シンガポール〉
◯シェルベリ 4、9、7 曾尖
ベリストロム -8、−5、18、-9 チュウ・ジユ◯
◯ベルガン 9、11、-4、14 ワン・シンル
ベリストロム -5、12、-8、-7 曾尖◯
◯シェルベリ 12、-8、8、9チュウ・ジユ

 

ポルトガル対イラン以上に後味の悪い結末となったのが、女子最終戦となったスウェーデン対シンガポール。互いに取ってとられての展開で勝負の行方は5番へ。5番に出場したシェルベリ(スウェーデン)とチュウ・ジユ(シンガポール)は前陣での激しいラリーを展開。わずかに上回ったシェルベリがゲームカウント2-1の10-9でマッチポイントを握り、この後の1点を奪ってスウェーデンの勝利を決めるのだが、この1点が衝撃の1点となる。

サービス権を持っていたチュウ・ジユは、バックへナックル系のロングサービス出したのだが、何を思ってか、相手コートにバウンドする直前に「アッ」という大きな声を出した。それにつられたのかどうか分からないが、シェルベリがレシーブをオーバーミスし、10-10に。これに対し、スウェーデンの監督がチュウ・ジユの大声に抗議。結局、チュウ・ジウの大声は反則行為とみなされ、点数がシェルベリに入ったことでスウェーデンの勝利が確定したのだ。

サービス後に声を出したチュウ・ジユに抗議するスウェーデンチーム

何の説明もなしに覆った点数に対し、チュウ・ジユ(左)は呆然としていた

勝利したスウェーデンが喜びにあふれる一方、シンガポールチームは試合後も猛抗議。それでもスウェーデンチームの勝利は揺るぐことなかった。

試合後も両チームの抗議は続いたが、スウェーデンの勝利は揺るがず

チュウ・ジユは涙を見せた

 

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