●男子第2ステージ・準々決勝
〈フランス 3−1 ポルトガル〉
A.ルブラン 12、−12、−9、−6 フレイタス◯
◯F.ルブラン 6、8、9 アポロニア
◯ゴーズィ 9、−5、7、7 ジェラルド
◯F.ルブラン −5、5、6、8 フレイタス
男子第2ステージ準々決勝、フランスとポルトガルの強豪対決は、3−1でフランスに軍配!
トップは世界ランキング21位のアレクシス(A)・ルブランと同19位のフレイタスの対戦。ランキングどおりの互角の試合となったが、35歳のベテラン・フレイタスが実にうまい試合運びを見せた。ラリーを長引かせ、トリッキーなラリーが得意のA.ルブランのミスをうまく誘い、4ゲーム目は11−6で勝利を決めた。
2番に登場するのは世界の新星、17歳にして世界ランキングを6位まで上げているフェリックス(F)・ルブランと、ベテラン37歳のアポローニア(同49位)だ。1月のWTTスターコンテンダー・ゴアでも優勝しているF.ルブランがスタートから飛ばしていく。速攻戦術でも長いラリーになってもF.ルブランは安定しており、ストレートでアポロニアを下した。
3番はフランスのゴーズィ(世界ランキング30位)とポルトガルのジェラルド(同41位)。昨シーズンまで長くドイツの「オクセンハウゼン」でチームメイトだったふたりが対戦。手の内を知り尽くしているために強打対強打のラリーになっていく。2−1とゲームをリードしたゴーズィが終盤で突き放し、タイムアウト後の10−7で、バックドライブからの回り込みフォアドライブでゴーズィが勝利。フランスにとって貴重な1点を叩き出した。1997年以来のメダル獲得に王手をかけた。
4番はF.ルブランとフレイタスのエース対決。フレイタスが老獪(ろうかい)なプレーで点を重ねていき、1ゲーム目を11−5で先取。2ゲーム目はロングサービスとハーフロングサービスを多用するF.ルブランが一気に11−5で取り返した。3ゲーム目、フレイタスは縦回転系のサービスでルブランのチキータを防ぐが、ツッツキ、ストップからの展開でもルブランの勢いは止まらない、11−6で連取し、メダルへあと1ゲームとする。
4ゲーム目、ルブランの攻撃はとどまるところを知らず、3−0でフレイタスがタイムアウト。F.ルブランが5−0、6−3、8−4とリードを保つも、9−6となってフランスがタイムアウト。9−8とジワジワ追い上げるフレイタス、ここで絶妙なストップレシーブを見せたルブランが、10−8でマッチポイント。最後はルブランのバックハンドが決まり、フランスが27年ぶりのメダルを決めた。フランスチームが歓喜の渦に包まれた。
◎フランス男子チーム・喜びのコメント
フランス・モーリン監督「信じられないよ。1997年以来のメダルだ。若い選手とベテランがミックスした良いチームになっていて、特に3番のシモン(・ゴーズィ)の試合が重要だった。彼は経験が豊富だし、2−1でリードしたいと思っていたからね。ぼく自身、世界選手権の団体戦のベンチは初めてだったけど感情が高ぶったよ。これが最初の準々決勝だったから、残りの準々決勝はコーヒーでも飲みながらゆっくりと見るつもりだ(笑)」
−1997年以来のメダルです。みんな生まれてないでしょ?
ゴーズィ「ぼくの生まれた年だよ」
A.ルブラン「彼は古い選手だからね(笑)。信じられない気持ちだよ。まだ大会は終わっていないけど、この瞬間は超ハッピーだよ」
ゴーズィ「1−1の3番で、前の2試合がすごくタフな試合だったから、緊張したよ。ジェラルドには負けたことはなかったけど、すごいプレッシャーがかかった。今日はわからなかった。彼とはオクセンハウゼンでチームメイトだったけど、今日は特別な試合だった。このメダル獲得を誇りに思うし、他のふたりのチームメイトも誇りに思う」
F.ルブラン「信じられないよ。1試合目はとても良かったし、サービス、レシーブも良い出来だった。フレイタスとの試合はタフだった。1ゲーム目を落としてからサービスを変えていった。2点も取れて超ハッピーだよ」
−さあ、準決勝だね。
A.ルブラン「まずゆっくり睡眠を取るよ。相手が決まってから話し合うよ」
ゴーズィ「最初の準々決勝だから、気を楽にして残りの試合を見ていくよ」
F.ルブラン「まずは休もうかな。そしてドイツとタイペイの試合を見るつもりだ。それから準備をして、次もやるよ」
−これはパリ五輪への良いニュースになるね。
ゴーズィ「どのチームにも勝てるということを示したね」
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