●男子第1ステージ
〈チャイニーズタイペイ 3-2 チェコ〉
高承睿 5、7、22 ヤンカリク◯
◯林昀儒 2、7、4 ポランスキー
荘智淵 -1、ー10、4、ー4 マルティンコ◯
◯林昀儒 9、5、5 ヤンカリク
◯高承睿 キケン ポランスキー
日本と同グループ、チームランキング27位のチェコが9位のチャイニーズタイペイをあと一歩まで追い詰める。
1番のヤンカリクと高承睿は激しい打ち合いに。世界ランキングでは高承睿が80以上の差をつけているが、ヤンカリクはそれを感じさせずラリーで互角以上に渡り合う。高承睿はなんとか食らいつこうとするが、決定力の高さで上回るヤンカリクが2ゲームを先取。3ゲーム目はジュースまでもつれ、互いに取って取られての展開が続き、なかなか勝負が決まらない。永遠に続くのではないかと思うような長いジュースに終止符を打ったのはヤンカリク。フォア側からのバックサービスでサービスエースを奪い、貴重な先制点をあげた。
しかし、続く2番ではチャイニーズタイペイのエース・林昀儒が完璧な内容で勝利し、すぐさまマッチカウントを1-1とする。ポランスキーの動きも良くなかったが、それ以上に林昀儒の精密機械のようなチキータとカウンターが光った。
両チームとも必ず取りたい3番は、荘智淵とマルティンコの対戦。世界でもトップスクラスのラリー能力を誇り、高い経験値を持つ荘智淵が有利かと思われたが、マルティンコがそれを覆した。ラリー戦にならないよう緩急を使い、要所で相手の読みを外すようなストレート攻撃を見せ、荘智淵のリズムをうまく崩してチームの勝利に王手をかけた。なんとか対応したい荘智淵だったが、逆をつかれる場面が多く、持ち前のラリー力が発揮できなかった。
4番で再び登場した林昀儒は、ここでも格の違いを見せつける。1番で勝利して勢いに乗っているはずのヤンカリクをカウンターで完璧に押さえつけ、ストレートで勝利。勝負の行方は5番のポランスキーと高承睿にゆだねられたが、1ゲーム目の高承睿が4-0とリードした場面でポランスキー が途中棄権。不戦勝という思わぬ展開でチャイニーズタイペイの勝利が決まった。
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