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世界卓球2024

「成績には満足。自信になりました。林昀儒は相当疲れていたね」(タイペイ・偉関監督)

グループリーグでは日本との大激戦で敗れ、2位通過したチャイニーズタイペイ。しかし,決勝トーナメントでスウェーデンに競り勝つと、タイペイは勢いに乗った。続く準々決勝でドイツに3-0で勝ち、10年ぶりのメダルを決めた。

しかし、このドイツ戦でオフチャロフと激烈な試合をした林昀儒の疲労は相当蓄積されていた。
タイペイの偉関晴光監督は試合後に語った。「林昀儒は顔を見ても、今日は疲れていたね。連日、負けられない試合を続け、昨日の試合の後、腕にも痛みはあったけど頑張っていた」。

フランスに敗れ、初の決勝進出を逃したとはいえ、偉関監督は悔しさよりも自信をつかんだ晴れやかな表情を見せていた。

「成績には満足しています。大会前はベスト8くらいかなと思っていたし、日本にグループリーグで負けた時にどうかなと思ったけど、チームは頑張りました。メダルを獲得することができたのは自信になります。今日はチャンスはありました。特に1番の荘智淵の試合、勝っていればと」

準決勝のフランス戦4番で林昀儒にアドバイスを送る偉関晴光監督

荘智淵はフランス戦1番でF.ルブランから1ゲームを先取するも惜敗

確かにトップの荘智淵はチャンスがあった。もしラストに回っていれば、荘智淵とアレクシス・ルブランの対戦。決勝進出の好機は目の前に来ていた。しかし、荘智淵は惜しくも敗れ、エース同士の対戦となる4番ではすでに林昀儒の体は限界に来ていた。
「林昀儒は4番のフェリックスとの試合はもっとやれたと思うけど、昨日の試合で相当疲れていた。でも10年ぶりのメダルですからね。パリでの目標はメダルですけど、今回もドイツにも勝って、スウェーデンにも勝って、自信を持てました。フランスには負けたけど、修正するところは修正して、良い状態にしてパリのオリンピックで戦いたいです」(偉関)

疲労が蓄積し、F.ルブラン戦はプレーに精細を欠いた林昀儒

中国時代に五輪の男子ダブルスで金メダルに輝いた韋晴光は、日本に渡り、偉関晴光として日本の世界卓球団体戦でのメダル獲得にも貢献した。メダルを決めた2000年クアラルンプール大会の準々決勝、日本対チャイニーズタイペイのラストで敗れたのが荘智淵だったのは奇妙な縁だ。

彼は今再び海を渡り林昀儒の専任コーチに、そしてタイペイの男子チームの監督になった。五輪で人生を切り開いた男がパリに向かっている。気がつけば、五輪とともに歩いてきた卓球人生。
日本にとってのライバルチームであっても、今回のメダル獲得に拍手を送ろう。「イーさん、お疲れ様」。

スウェーデン戦、そしてドイツ戦で貴重な働きを見せた高承睿。大きな自信を得たはずだ

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