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世界卓球2024

韓国男子、地元の熱狂的応援を背に準決勝へ進む

2月23日金曜の朝、地元・韓国の大勢の観客が興奮を隠さずに会場に入ってくる。その熱狂の様子は、情念の国、韓国にふさわしいものだ。大声援をバックに、韓国男子は粘るデンマークを振り切り、4大会連続のメダル獲得を決めた。

4番で林鐘勲が勝利し、チームの準決勝進出を決めた

●男子準々決勝
 〈韓国 3-1 デンマーク〉
◯林鐘勲 8、8、-9、12 リンド
張禹珍 -9、-9、5、-3 グルーツ◯
◯安宰賢 2、11、7 アンデルセン
◯林鐘勲 -9、10、6、8 グルーツ

トップの林鐘勲は世界ランキング18位、対するリンドは同28位。スタートから拮抗した状態で試合は進む。林が攻め込み、リンドがしのぐかと思えば、時折放つリンドのカウンターに苦しむ林。4ゲーム目、ジュースに入ったが声援を力に変え、振り切って攻め込んだ林が3−1でリンドを下した。

昨年の世界選手権ベスト8のリンド。トップで惜敗

2番の張禹珍は、グルーツの回転量の多い縦回転系のサービスにチキータを封じられた。最後まで持ち味の連続攻撃を発揮できず、首をうなだれ、敗れた。「コンディションは悪くなかったけど、難しい試合だった。みんなに申し訳ない」と試合後の張禹珍。

今日のグルーツは強かった。巧みなサービス・レシーブからカウンターを連発

張禹珍はプレーにやや精彩を欠いた

3番で世界34位の安宰賢は、今大会初の試合となる世界ランキング387位のアンデルセンと対戦。硬さの見られた安宰賢だが、実力どおりにストレートで勝利した。

4番の林は、張を破ったグルーツに出足から苦しめられる。攻撃にミスが出るもののじりじりと追い上げ、3−1で勝利。2点をあげてチームを準決勝に導き、4大会連続のメダルを決めた。会場の観客は大声援で3人を祝福した。

「今日は大事でタフな試合だったが、良いパフォーマンスができました、皆さんの応援のおかげです、感謝しています、ありがとう」。試合後、林は詰めかけた観客に応えた。

3番で勝利した安宰賢。パワードライブの威力は健在

 

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