●男子準決勝
〈フランス 3−1 チャイニーズタイペイ〉
◯F.ルブラン −5、11、8、6 荘智淵
A.ルブラン −10、−10、−5 林昀儒◯
◯ゴーズィ 5、7、6 高承睿
◯F.ルブラン 7、10、8 林昀儒
男子準決勝、フランスがチャイニーズタイペイを3−1で下して27年ぶりの決勝進出!!
準決勝の第1試合、中国対韓国の熱戦の余韻冷めやらぬまま始まったこの一戦。昨日のドイツ戦と同様、トップに42歳の荘智淵を起用したチャイニーズタイペイ。ルブラン兄弟の弟、フェリックス・ルブランに対してバック対バックで緩急とコースをうまく使い分け、フォアの連打にもミスが出ずに1ゲームを先取するが、2ゲーム目をジュースで落としてから試合はF.ルブランのペースに。長いラリーはことごとくF.ルブランがものにして逆転勝ちを収め、先制点を挙げる。
タイペイも2番で反撃。エースの林昀儒が1ゲーム目9−10から逆転、さらに2ゲーム目はなんと4−10のビハインドから8点連取で逆転する離れ業。11−10ではフォア前のサービスをネットを追い越す勢いでバックで回り込み、チキータでサイドを切って打ち抜くスーパープレーを見せる。
勝負の大きなポイントは3番。ここで躍動したのがゴーズィだ。高承睿のチキータとフォアドライブに台から下げられても、そこはむしろゴーズィのフィールド。回転量の多いフォアドライブ、さらにカットも交えたスケールの大きなプレーで、若い高承睿との役者の違いを見せ、ストレート勝ち。ループドライブに対するカウンターにもミスが出なかった。
4番はF.ルブランと林昀儒のエース対決。1ゲーム目は7−7から10−7としたF.ルブランが、裏面カウンターで林昀儒のフォアを抜き、11−7で先制。2ゲーム目も10−6から10−10に追いつかれながら、11−10の5回目のゲームポイントで林昀儒のミドルへフォアドライブを叩き込み、F.ルブランが2ゲームを連取する。
ラリーになると抜群に強いF.ルブランが、ゲームの終盤になるほど強さを見せたのに対し、緩急の少ない林昀儒のプレーはやや淡白に見えた。3ゲーム目も8−8からF.ルブランが10−8とし、最後はF.ルブランの裏面ドライブに、林昀儒のバックハンドがネットを弾いてゆっくりオーバー。フランスベンチがコートに飛び出し、準々決勝に続いて歓喜の輪が広がった。
恐るべし、フェリックス・ルブラン。明日の決勝では中国を相手に、どのようなプレーを見せてくれるだろうか?
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