●女子第1ステージ
〈日本女子 3−0 ルクセンブルク〉
◯早田 5、7 、9 デヌッテ
◯張本 10、3、8 倪夏蓮
◯平野 2、6、4 ゴンデリンガー
1番早田は出足、デヌッテの威力あるバックハンドに得点される場面があったものの、5−5からスイッチを入れて一気に6点連取。さらに2ゲーム目の4−0まで10点を連取した。フォアのパワードライブの連打、長く切れたツッツキから相手のプレーを見切ったカウンター、ブロックミスを誘うループドライブと、着実に得点を重ねていった。
バックサービスとYGサービスを駆使するデヌッテも2ゲーム目は0−4から6−6まで挽回したが、このゲームも終盤で早田が突き放して11−7。まだ卓球台の弾みやボールのバウンドに慣れていない部分もあり、台上プレーにややミスが出ていたが、それ以上に動きの良さが光っていた。3ゲーム目の10−8でのマッチポイントで、フォア前への巻き込みサービスに一度はチキータをネットミスしたものの、10−9で再びフォア前をチキータで狙って勝利。納得の表情でベンチを振り返り、力強く拳を固めた。
2番張本は倪夏蓮との「45歳差対決」。1ゲーム目の3−2と張本がリードした場面で、得点を表示する会場の電光掲示板が作動しなくなり、手持ちのカウンター(得点掲示板)で試合を再開。試合が10分ほど中断した。この1ゲーム目、6−8とリードを許した張本。倪夏蓮のバックに送ったボールを早いタイミングで左右に振られ、やや不利な展開になっていたが、ここから倪夏蓮のフォアにボールを集め、打球点を落として打ってきたボールを狙い打つ。
1ゲーム目を12-10で競り勝った張本。2ゲーム目からも「サービスはロングサービス、レシーブはフォアに早いタイミングで送って狙い打つ」戦術を基本に、強打が難しいボールは低くツッツキを送って次球を狙うなど、終始冷静なプレーを見せた。3ゲーム目の10−8、バックドライブを倪夏蓮のフォアに打ち込んでゲームセット。45歳の年の差など感じさせず、むしろ貫禄さえ感じさせる試合運びでストレート勝ちを収めた。
こうなると3番平野は出足から突っ走る。鋭いバックの速攻連打、そして両ハンドから相手の待ちを外す巧みなループドライブの緩急が冴えた。1ゲーム目は6−1、11−2と5分もかからずに先取。2・3ゲーム目も中盤で突き放す展開で、ゴンデリンガーをあっという間に料理した。日本女子、釜山大会は快調なスタートだ!
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