●女子ダブルス準々決勝
陳夢/銭天一(中国)2、1、4 チェ・ヒョジュ/イ・シオン(韓国)
早田ひな/伊藤美誠 8、8、1 サマラ/ドラゴマン(ルーマニア)
倪夏蓮/デヌッテ(ルクセンブルク)1、6、8 バトラ/カマス(インド)
王曼ユ/孫穎莎(中国) 9、−7、−6、6、−4 石川佳純/平野美宇
日本から2ペアが出場した女子ダブルス準々決勝は、早田/伊藤がルーマニアペアに地力の差を見せ、圧巻のストレート勝ち。勝利の瞬間も大きなガッツポーズはなく、まずは「通過点」のメダル確定だ。「ルーマニアの右の選手(ドラゴマン)は私たちと同年代で、ヨーロッパにしては本格派でクセのない両ハンドを振る選手。勢いに乗ると怖いので、そこを封じることを考えていた。サマラ選手は試合経験とうまさがあるので、それを出させないコースを突いたり、大きい展開に持っていって左右に揺さぶる作戦でした」(早田)。
続く準決勝では中国ペアとの対戦だが、現世界女王ペアの王曼昱/孫穎莎よりは戦いやすいはずだ。「それほどやりにくいペアではないと思います。でも中国選手はリードされたところで思い切り展開を変えてきたりするので、そこにも早く対応していきたい」(早田)。
その王曼昱/孫穎莎と大激戦を展開し、勝利を予感させるプレーを見せたのが平野/石川だ。場内からも「ニッポン、ガンバレー!」の声が飛ぶ中、強気のプレーで中国ペアの堅陣を何度も打ち抜いた。王曼昱の回転量が多く、両サイドに放たれるバックドライブに苦しめられ、最後は離されたが、東京オリンピックに向けて積んだ練習の成果を見事に発揮していた。
「最後勝ちたいと思った時に少しでもボールがあまくなると、そこを見逃してくれない。もう少し最後まで強気でいけたら良かったと思います。サービスも少し浮いてしまったりとか、そういう1本の正確性が中国選手との試合では大事になってくると思います」(平野)。
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