全日本卓球ジュニア女子決勝は、昨年と同じカードとなり、張本美和(木下グループ)が面手凛(めんで・りん/山陽学園高)を3−1で下し、3連覇を達成した。
序盤に先手を取ったのは面手。台から距離を取ってのラリー戦でも安定性のある面手だが、前陣でのプレーに徹して早い打球点を維持、先にストレートコースを攻める積極果敢なプレーで1ゲームを先取した。
2ゲーム目も面手がリードしながらの展開が続いたが、9−9で張本がタイムアウト後に2本連取し、ゲームカウント1−1。そこからペースを取り戻した張本が3ゲーム目も奪い、2−1とリード。
張本が押し切るかに見えた4ゲーム目だが、5−5から8−8と再び互角の展開に。そして面手が10−8とゲームポイント。面手は張本のお株を奪うようなバックストレートへの強烈なバックドライブなどを見せ、決勝にふさわしいハイレベルなラリーが展開された。しかしYGサービスなど引き出しの多い張本は崩れることなく、12−11のマッチポイントでドライブを決めて、辛くも逃げ切った。
圧倒的な優勝候補として、他の選手から向かってこられる中で、しっかりと勝ちきった張本美和。そしてリスクを負って常に先にしかけて、ファインプレーを連発した面手凛。両者ともに素晴らしいパフォーマンスを披露したジュニア女子決勝となった。
●ジュニア女子決勝
張本美和(木下グループ) -10、9、7、11 面手凛(山陽学園高)
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