大会4日目、全日本男女シングルス5・6回戦が行われた。昨日(23日)行われた4回戦で野田(専修大)との死闘を制した松平賢二(協和キリン)は、5回戦で小林(日本大)に4-2で勝利し、平成29年度(2018年)大会以来、7年ぶりとなるランキング入り(ベスト16以上)を果たした。
6回戦(ベスト8決定戦)では、男子シングルスに1回戦から臨み、Tリーグで活躍する吉田(Doream)、21年全日本王者の及川(岡山リベッツ)、五十嵐(滋賀県スポーツ協会)、そしてT.T彩たまのチームメイトである高木和(ファースト)と、数々の実力者を連破して勢いに乗る曽根と対戦。
しかし、「ランク決定戦(小林戦)のゲームカウント3-2の10-8で、狙いに行って回り込んだ時に左膝がグニャってなった気がした。すぐにマッサージやケアをしてもらって挑んだけど、(曽根選手との試合で)バック対バックから回り込もうと思った時に痛みの衝撃が走った。
今の曽根くんに(痛みを)誤魔化して勝てる可能性はないし、来週も男子ダブルスとミックスを控えているので、早い段階で見切りつけた」と、膝に走った激痛のため、6回戦の途中棄権を余儀なくされた。
「やっぱり1試合、2試合から競っていくと、こうなってしまう。『まだまだだな』というのは感じた」と課題も口にしつつ、久しぶりのランク入りについては「目指したところをしっかり取れたところは大きな成果。ぼくは多分、実力的にはランクに入るか、入らないかくらいのところ。ただ、そのワンチャンスをものにしていくことが大事。今年に関しては十分。もうやり切った。100%は出せたかな」と、充実の表情を見せた。
「今、この年になっていろんな考え方ができるからこそ、すぐに自分で判断して棄権という選択ができる。もし、もっと若ければ、絶対に無理でもやっていた。体を壊す時期じゃないというか、無理してケガを長引かせる歳でもない。『無理なものは無理』と割り切って、また来週のダブルス、そして世界選手権に向けて体作っていけるようにしたい」(松平)。今年は松平にとって、11年ぶりに日の丸を背負って戦う大事な年。今はとにかく、今後の試合に支障が出ないことを祈るばかりだ。
●男子シングルス4回戦
松平賢二(協和キリン) -9、8、5、-7、8、-2、6 野田颯太(専修大)
●男子シングルス5回戦
松平賢二(協和キリン) 7、9、5、-8、-4、9 小林広夢(日本大)
●男子シングルス6回戦
松平賢二(協和キリン) L/W 曽根翔(協和キリン)
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