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全日本卓球2024

憧れは平野美宇。大会最年少の9歳、鈴木希華は1ゲームを奪うも惜敗。

●ジュニア女子1回戦
小林芽生(MIHOTAKU) 5、5、−9、10 鈴木希華(マイダス)

男女を通じて今大会の最年少プレーヤー、鈴木希華(ののか)がジュニア女子1回戦に登場。身長はまだ130cmを少し超えたくらい。それでも思い切りの良い巻き込みのロングサービスから両ハンドを打ち込み、「ヤアーッ!」と元気な声を出して戦った。

出足は硬さも見えた鈴木だが、大きな声を出して懸命にボールに食らいついた

「1・2ゲーム目は緊張してしまった。こういう大会では最初にボールが入らないことが多いので、次は最初から良いプレーが出せるようにしたいです」と試合後にミックスゾーンで語った鈴木。対戦した小林のロングサービスに手を焼き、左右に大きく振られるシーンが目立ったが、3ゲーム目はフォアに振られたボールも前陣でクロスに打ち返す好プレーを見せ、1ゲームを返す。硬さが取れてきた4ゲーム目も10−9で先にゲームポイントを奪ったが、惜しくも10−12と逆転を許した。

「3ゲーム目は相手の粒高のボールが取れるようになったり、フォアのブロックが止められるようになった。回り込みの3球目もしっかり打てて取れました」と、3ゲーム目を取れた理由について語った鈴木。ちなみに憧れの選手は平野美宇。「平野選手のバックドライブや、ラリーでの打ち方を参考にしています」(鈴木)。今日の試合で使っていたヘアピンのうち3本は、平野選手にプレゼントされた物なのだとか。

しっかりフットワークを使って動いていた鈴木。3球目は果敢に回り込んで狙い打った

昨年7月の全日本カブの部で準優勝、将来を嘱望されるプレーヤーである鈴木。この大舞台での経験を生かし、まだまだ伸びてもらいたい逸材だ。来年はきっとひと回りもふた回りも大きくなって、全日本の舞台に戻ってきてくれるだろう。

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