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全日本卓球2024

「最後まで諦めなかった」激戦区・愛知を勝ち抜いた長谷川愛佳が学校史上初の全日本1勝をあげる

●女子ジュニア1回戦
長谷川愛佳(修文学院高) 6、5、8 松田虹未(城山ひのくにJr)

●女子ジュニア2回戦
長谷川愛佳(修文学院高) 9、-5、-3、-5 松島美空(京都カグヤライズ)

多くのメディアから注目を浴びている松島美空(京都カグヤライズ)。その松島のジュニア女子2回戦の対戦相手となったのが、昨年度の全国選抜大会女子シングルス準優勝の長谷川愛佳(修文学院高)だ。

長谷川が通う修文学院高は卓球部の強化に力を入れており、1億円規模の卓球場も設立。「中学生の頃に体験に行った時、先輩や先生が優しくて伸び伸び卓球ができると思った」と修文学院高に入学を決めた長谷川は高校で着実に力をつけ、愛み大瑞穂や桜丘など全国屈指の名門校が集う愛知県予選を勝ち抜き全日本ジュニアに初出場を決めた。

全日本ジュニア初出場を決めた長谷川

迎えた全日本ではジュニア女子1回戦で松田虹未(城山ひのくにJr)にストレートで勝利し、2回戦では小学生Tリーガー・松島と対戦。

試合では1ゲームを先行するものの、「2ゲーム目からは松島選手に慣れられてしまった」と、松島の粘り強いカット打ちの前に思うようなプレーができず1-3で敗戦。しかし、糸を引くような粘り強いカットで何本も松島のドライブを何本も返球し、練習の成果を発揮した。

粘り強いカットで松島のドライブをしのいだ

試合は緩急をつけた攻撃で松島が粘り勝ち

試合後、「最後まで諦めなかったのはよかった点だけど、松島選手がうまくて、いつも通りの自分が出せなかった」と涙を浮かべた長谷川。しかし、ベンチに入った川口隆義監督は「自慢の教え子ですね。彼女は卓球に真摯に向き合う子です。常に強い選手が集まってくるような学校ではない中で、このような選手は本当に宝物ですね」と、長谷川の健闘を称えた。

長谷川は修文学院高として2人目の全日本ジュニア出場者で、1回戦を突破したのは卓球部史上初となる。次の目標は自身初となるインターハイ出場。激戦区である愛知予選を勝ち抜き、インターハイで舞う姿が見られることを期待したい。

 

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