世界卓球2024大会初日の2月16日、テーブル2で17時から予定されていた、第1ステージの日本男子対ナイジェリア戦は、ナイジェリアのまさかの棄権により、日本男子の不戦勝となった。
近年の世界卓球での日本チームの戦いでも、団体戦での対戦相手の棄権というのはあまり記憶にない。目の前では、テーブル2の卓球台が静かにライトに照らされている。
世界ランキング12位のアルナを擁し、同107位のオモタヨと161位のアビオドゥンが脇を固めるナイジェリアは、日本男子としても要注意の相手だった。しかし、エースのアルナが食中毒によって大会を欠場することを自らのSNSで発表。さらにアビオドゥンが飛行機のフライトトラブルにより、試合までに釜山に入ることができなかった。
日本男子の不戦勝は、記録上は3−0での勝利と同等の扱いとなる。一方、ナイジェリアの不戦敗は勝ち点「1」を獲得する通常の敗戦とは異なり、勝ち点が「0」になる。今大会、3人のみのエントリーであるナイジェリア。明日以降の試合でアビオドゥンが到着すれば、欠場のアルナを3番に置いて不戦敗とし、2人で大会に出場するのは可能とのこと。
思いがけない釜山での船出となった日本男子だが、田㔟邦史監督は「練習時間をもらったと思って、明日に向けてしっかり調整していきたい。とにかく頑張ります」と協会を通じてコメント。明日同じく17時から行われる第2戦のチェコ戦に向けて調整を続ける。
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