1月22日からスタートする天皇杯・皇后杯2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)。卓球王国WEBでは今年も現地から大ネタ・小ネタ織り交ぜた速報をお届け。大会開幕に先駆け、各種目の見どころを紹介していく。まずは大会初日からスタートするジュニア男女。
【ジュニア男子】
ジュニア男子の第1シードは松島輝空(木下アカデミー)。松島は前回大会決勝で萩原啓至(愛工大名電高)にフルゲームジュースで敗れて準優勝。ジュニア男子ではこれまでも毎年優勝候補にあげられ、3度決勝に進んでいるが未だ頂点には立てていない。しかし、この1年間は国際大会で世界トップランカーを次々に破り、世界ランキングは日本男子3番手の33位まで上昇。その実力を見せて高校1年生で悲願のジュニア初制覇なるか。
また、今大会第2シードの坂井雄飛(愛工大名電高)をはじめとする愛工大名電中・高勢も頂点を狙う。愛工大名電は前回大会の萩原、2022年・吉山僚一、2021年・濵田一輝、2020年・吉山僚一と4年連続でジュニア男子のタイトルを獲得中。今大会は中・高合わせて14名がジュニア男子に出場するが、先輩たちに続くタイトル獲得はなるか。
坂井と同じく前回3位の吉山和希(岡山リベッツ)も優勝候補のひとり。愛工大名電中・高から離れ、新たな環境で腕を磨いてきたが、同い年の松島に負けじと存在感を見せたいところだろう。
その他、高校生ではスーパーシードになっている小野泰和(出雲北陵高)、烏田東(呉青山高)、北村悠貴(白子高)の他、谷本拓海(育英高)、石山浩貴(上宮高)、岸本漣斗(関西高)、石井佑季(希望が丘高)、植木大陽(明豊高)、薜大斗(遊学館高)、山岸駿(新潟産大附高)らが上位候補。全中王者の渡部民人(星槎中)を筆頭に岩井田駿斗(野田学園中)、岡本翼(木下アカデミー)、川上流星(新発田ジュニア)といった中学生プレーヤーにも注目だ。
【ジュニア女子】
ジュニア女子は前回大会で初優勝を飾った張本美和(木下アカデミー)が第1シード。1年前よりもプレーはさらにスケールアップしており、中学3年生にして実力は既に世界トップクラス。他の選手を圧倒する実力で2連覇に向けて突き進むか。
張本と同い年で第2シードの小塩悠菜(星槎中)も前回大会決勝で敗れた張本にリベンジを果たしてのジュニア制覇を狙う。小塩は昨年の世界ユース選手権U15カテゴリーで四冠を達成するなど、さらにパワーアップしたプレーを披露してくれるだろう。
昨年のインターハイ学校対抗で10連覇を達成した四天王寺高勢も1年生にしてインハイ女王となった青木咲智を筆頭に有力な上位候補が揃う。両面表ソフトのカット型・兼吉優花はノーシードとなっているが、独特の球質のカットは相手にとって脅威。一気に上位に食い込む可能性もある。四天王寺の妹分・ミキハウスJSC勢の髙森愛央も中学3年ながら上位候補のひとりだ。
高校生ではインハイ準優勝の栗山優菜(桜丘高)、同3位の上澤杏音(香ヶ丘リベルテ高)、同ベスト8の面手凛(山陽学園高)と遊佐美月(愛み大瑞穂高)らも上位候補。前回3位の篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)は体調不良により準決勝を棄権という結果に終わったが、その無念を今大会で晴らしたいところだ。前回大会で躍進のベスト8入りを果たした山室早矢(桜丘高)はさらなるステップアップを狙う。
中学生では全中女王の竹谷美涼(貝塚第二中)と同準優勝の牧野美玲(木下アカデミー)、パワフルな両ハンドドライブを操る2人に注目。また、2度目のジュニア女子出場となる小学4年生・松島美空(京都カグヤライズ)の戦いぶりも大会序盤を盛り上げるだろう。
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