いよいよ1月22日(月)よりスタートする天皇杯・皇后杯 2024年 全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)。開幕に先駆け、大会の見どころをご紹介。男子シングルス。
前回大会ではベスト8に入った選手の平均年齢が「20.6歳」と、若い顔ぶれが上位を占めた男子シングルス。昨年2連覇を達成した戸上隼輔(明治大)、2018年大会以来2度目の優勝を目指す張本智和(智和企画)、そして1月に行われたWTTで張本を破るなど成長著しい松島輝空(木下アカデミー)ら、今大会も若手が優勝戦線をリードしそうだ。もちろん、今年度各大会で好成績を収めている中堅・ベテラン勢にも注目だ。
【新境地を目指す戸上、3連覇なるか Aブロック】
前回大会で水谷隼以来となる男子シングルス連覇を達成した戸上は「3連覇」に挑む。WTT3大会に出場して全日本に乗り込む戸上だが、国際大会での経験を経て、ハイレベルな戦いを披露してくれることは間違いない。
またAブロックには昨年のアジア選手権で2023年世界選手権準優勝の王楚欽(中国)から金星を挙げた田中佑汰(個人)や全日学王者の岡野俊介(朝日大)、Tリーグでの活躍が光る横谷晟(愛知工業大)らに加え、2022年大会男子シングルス準優勝の松平健太(ファースト ※スーパーシード外)、全日本社会人王者の松平賢二(協和キリン)など、若手からベテランまで実力者が集結している。
【スーパーシード以外にも実力者多数。混戦のBブロック】
前回大会の準々決勝で宇田幸矢(明治大)を圧倒し、全日本で初のメダルを獲得した曽根翔(T.T彩たま)。初の表彰台にも「ここで喜んでいる場合じゃない」と悔しさを滲ませるコメントを残しており、さらなる高みに向けモチベーションは高い。
Bブロックには、2023年全農CUP 平塚大会で田中佑汰を下して3位入賞を果した吉山僚一(日本大)や過去に優勝経験のある吉村真晴(TEAM MAHARU)らのスーパーシード勢に加えて、ヨーロッパでプロ生活を送る神巧也(ファースト)やTリーグで奮闘を見せている森薗政崇(BOBSON)、大島祐哉(木下グループ)、有延大夢(琉球アスティーダ)といった経験豊富な選手たちがドローされており、誰が抜け出してもおかしくないブロックと言えよう。
【初V狙う篠塚、成長株の松島は躍進なるか Cブロック】
前回大会で自身にとって過去最高成績だった4回戦を突破し、一気に表彰台に駆け上がった篠塚大登(愛知工業大)。パリ五輪国内選考会ではほとんどの大会で準決勝に進むなど、安定して上位に食い込む力はある。一時期の勢いを再び取り戻し、さらに上位を目指したい。
またCブロックには、体格もプレーも一層パワーアップした松島が入った。前回大会は田中佑汰に5回戦で敗れているが、一発で打ち抜くパワードライブに加え、粘り強さもついてきており、優勝を狙えるだけのポテンシャルは十分にある。その他にも2021年大会以来のVを狙う及川瑞基(木下グループ)やペンドラの星・松下大星(クローバー歯科カスピッズ)の戦いにも注目したい。
【張本智和、3度目の正直なるか Dブロック】
14歳での初優勝以来、2020年大会では宇田、23年大会では戸上に決勝で敗れ、頂点にあと一歩届かずにいる張本。パリ五輪国内選考会ではTリーグ個人戦を含め全7大会で決勝進出を果たし、そのうちの4大会で優勝している。残りの3大会で敗れている相手が、昨年の全日本決勝で張本の王座奪還を阻んだ戸上。今大会も戸上と決勝で対戦となれば白熱した好ゲームとなりそうだ。
その他にも過去に優勝経験のある宇田、丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)やメジャーリーグで奮闘している笠原弘光(Handy)といった実力者がどこまで力を発揮できるか。
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