世界卓球2024の初日、20時からの最終試合に登場した日本女子はルクセンブルクにストレート勝ちを収め、順調なスタートを切った。
世界卓球に初選出された15歳の張本美和は、大事なチームの初戦に起用されて2番で倪夏蓮を3−0で破った。60歳と還暦を迎えた倪夏蓮だが、WTTでは中国選手を破るなどその力は世界トップレベル。左利きペンホルダーで、くるくるとラケットを回しながら粒高と表ソフトを使い分ける稀有なプレースタイルだが、張本は持ち前の丁寧かつ質の高いつなぎと球威のある両ハンドドライブで難なく攻略。
試合後の囲み取材の張本のコメントは以下のとおり。
「自分自身にとって初めての世界選手権で、初戦でしたので本当に緊張したんですが、試合前の練習でしっかりと準備することができて、(試合で)自分のやりたいことができて勝つことができたのでうれしいです。倪夏蓮選手はエースで出てくると思っていたので、2番で私が当たるとは思わなかったんですが、オーダーが出た時に当たることがわかって、もともと対策練習はしていましたが、さらに対策練習をしました。
ペンの選手とは普段はなかなか試合をすることがないのですが、お父さんがもともとペンなので日本にいる時の合宿中にはペンで練習してもらっていました。
試合の開始早々にちょっとしたアクシデントが出て中断がありましたが、今は勝ちきれて良かったと思いっています。第1ゲームは、まずは探るというかできるだけミスをしないように頑張りました。1ゲーム目で(相手のプレーに対する)感覚をつかむことができたので、2ゲーム目以降は狙うボールは狙って、繋ぐボールはしっかり繋ぐことができました。
まずは初戦でいいスタートを切れたと思うので、明日からはさらに強い選手とたくさん対戦すると思うので、試合をする時もベンチにいる時もどんどんギアを上げて頑張っていければいいなと思っています」(張本)
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