卓球王国 2025年2月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
全日本卓球2025

快挙!男子ダブルスで岩井田駿斗/中野琥珀が史上初となる中学生ペアでのベスト4進出

 愛知・スカイホール豊田で開催されている全農杯 2025全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)は大会3日目。女子ダブルス準々決勝に続いて男子ダブルス準々決勝が行われ、ベスト4が決定した。

 

【男子ダブルス】準々決勝
小林広夢/伊藤礼博(日本大) 10、9、−9、−8、8 郡山北斗/小野寺翔平(リコー)
飯村悠太/木方圭介(明治大) 5、−3、−11、7、9 上村慶哉/三部航平(シチズン時計)
西康洋/川上尚也(日野キングフィッシャーズ) 6、−5、8、9 藤村友也/髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)
岩井田駿斗/中野琥珀(野田学園中) 13、−11、−5、11、9 鈴木颯/萩原啓至(愛知工業大)

 

 前回大会優勝の小林/伊藤は2ゲームを連取する好調なスタートを切ったが、郡山/小野寺が気合のプレーで追い上げる。昨日の5回戦でもゲームカウント0-2から勝利した郡山/小野寺が再び大逆転勝利かと思われたが、最後は小林/伊藤が踏ん張って連覇へ望みをつないだ。

最後は踏ん張った王者ペア。勝利に安堵の笑顔

怒涛の追い上げを見せた郡山/小野寺だったが及ばず

 

 飯村/木方は積極的なプレーを貫いて上村/三部を相手にゲームカウント1-2から逆転勝利。名門・明治大の意地を見せている。

フルゲームで勝利して表彰台を決めた飯村/木方。木方の快速チキータも光った

 

 日本リーガー対決となった一戦は激しい打ち合いが展開されたが、西/川上が勝利。日野キングフィッシャーズにとって初となる全日本メダルを確定させた。今年度での引退を決めている藤村は、これが全日本ラストマッチ。表彰台には届かなかったが、清々しい笑顔を見せてコートを後にした。

日野キングフィッシャーズに初の全日本メダルをもたらした西/川上

引退の藤村は笑顔でコートを去った

 

 そして、快挙を達成したのが中学3年ペアの岩井田/中野。鈴木/萩原との試合は1ゲーム目を奪い、2ゲーム目もゲームポイントを握っていたが決め切れず。そのまま2ゲーム目を落とすと3ゲーム目も失い、4ゲーム目には鈴木/萩原にマッチポイントを握られる。

 しかしここをしのいで最終ゲームに持ち込むと、「最終ゲームも岩井田がチキータから仕掛けていってくれた」(中野)と両ハンドを振り抜き続けて勝利。中学生同士のペアでは史上初となるベスト4進出を果たした。

 試合後には「明日も格上との対戦なので、声を出して全力でプレーしたい。ここまで来たら優勝を狙いたい」と語った2人、明日は西/川上に挑む。

岩井田/中野が最後まで攻め抜いて快挙を達成

関連する記事