●男子第1ステージ
〈日本 3−0 チェコ〉
◯張本 5、1、−10、8 ポランスキー
◯篠塚 5、5、4 ヤンカリク
◯松島 2、6、7 ベリク
日本男子、思いがけず1日遅れた釜山大会の初戦、チェコ戦にストレート勝ち!
トップ張本はポランスキー戦の3ゲーム目、6−2のリードから逆転されてこのゲームをジュースで落としたものの、その他のゲームはほぼ完璧なプレー。守備力にさらに磨きがかかった張本。相手のサービスやストップを低くツッツキしてから回転をかけたブロックで受け止め、鮮やかな攻守転換で反撃。攻めても守っても得点できることで、攻撃にも思い切りの良さが出て、レシーブから強烈なパワードライブの一撃を見舞った。
2番篠塚はこれが世界卓球団体戦のデビュー戦。対戦相手は身長193cmと大柄なヤンカリク。試合経験も豊富で、長身から放つバックドライブが強力な相手に対し、篠塚は機敏な動きから正確なフォアドライブの連打を決めた。大柄な相手に対し、攻撃に見せたストップで前後に動かし、チャンスを作る試合運びはさすが。一発では決まらないボールも相手がミスをするまで両ハンドドライブを打ち続け、手数でヤンカリクを圧倒した。競っているように見えても、スコアを見れば圧勝。上々の団体戦デビューだ。
「緊張した中でも、どうやって点数を取るかを試合前からイメージしてやったので、いい感じにスタートが切れました。緊張した中でも、落ち着いたプレーができたと思います。明日以降、もっとトップの選手とやる時には速さが必要だと思うので、練習してきたことを出せるようにしたいです」(篠塚)
そして3番は松島。「オーダーは前日に聞きましたが、全然緊張しなかったです」という強心臓ぶり。バックの強い松島に対し、対戦相手のベリクがフォアにボールを回すと、狙いすましたフォアのカウンター。ゲームを取ってベンチに悠然と戻る後ろ姿は、まるで世界卓球団体戦を何度も経験しているかのようだった。
「前日は全く緊張しなかったけど、台に入ったら最初の1、2球は緊張して、これが世界卓球かと思いました。でも前半から元気を出していけたので、思った以上に緊張はなかった。自分の特長であるサービスが効いていたし、レシーブからの攻撃も良かった」(松島)
試合後、日本男子チームの田㔟邦史監督は「これが日本男子の初戦で、チェコが昨日1試合やっているその中で、すごく良いスタートを切れたかなと思います。チームとして智和が良いスタートを切ってくれたというのと、あとは選手個々も良いスタートを切れた。予想を上回るくらい、良い準備ができたんじゃないかなと思います」と語った。さすが日本男子、という戦いぶりだった。
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