卓球王国 2025年1月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
全日本卓球2025

卓球が大好きな、父の背中を追いかけて。中学3年の垣田大斗、全日本の舞台に立つ

●ジュニア男子1回戦
椿達一朗(専大北上高) 4、3、6 垣田大斗(ヒゴ鏡卓球クラブ)

ジュニア男子1回戦、熊本から出場の中学3年生、垣田大斗が奮闘した。初めて立つ東京体育館のコート。さすがに緊張は隠せなかったが、対戦した椿(専大北上高)のパワードライブを必死でブロックし、変化のあるサービスと丁寧な両ハンド攻守を見せた。

「ミスが多くて、あまり力を出せなかった。相手選手の技術がとても高くて、もっと小さい技術から磨いていかなければいけないと思いました」と試合後に語った垣田。ベンチに入ったヒゴ鏡卓球クラブの竹本泰彦監督は、「普段はもっとやれる子なんですけど、やっぱり緊張してましたね。でも中学生で代表の座をつかんで、この場に立てたことが今後につながると思います。すごいことだと思います」と語った。

高校生のパワーボールにも食らいついた垣田

垣田の父・斉明は長くパラ卓球の日本代表として活躍し、アジアパラ競技大会で卓球代表チームの主将も務めた名選手。左腕から放つ回転量の多いフォアドライブが武器のペンドライブ型だ。観客席で息子の戦いを見守った父は、「ずっと卓球のことを考えていて、卓球が大好きで、家でも卓球の話になったら止まらない」のだとか。

観客席で試合を見守る父・斉明さん(前列右端)

地元の高校に進学し、インターハイに出てランクに入ることを目標に頑張っていくという垣田。「これからもお父さんの背中を追って頑張っていきたいと思います」と語ってくれた。

初めての全日本の舞台は、きっと誰でも緊張するもの。竹本監督も「私も昔はそうでした。本当に何も知らなくて出た時には、すごく緊張したのを覚えています」と言う。いつか垣田も同じように「初めての時は緊張したな」と振り返る時がくる。その頃にはきっと、プレーヤーとして大きく成長しているはずだ。

 

★ジュニア男子記録

★全日本卓球2025 現地リポート特設ページ

関連する記事