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世界卓球2022

わずか1時間でウズベキスタンを圧倒。日本女子が4戦無失点でグループ1位通過

スロバキア、ポーランド、ハンガリーと東欧勢を相手にグループリーグ3連勝を飾った日本女子。ウズベキスタンとのグループリーグ最終戦も3試合合わせて1時間もかからない圧勝を収めて3-0で勝利。全勝で決勝トーナメント進出を決めた。

 

●女子グループリーグ第4戦

〈日本 3-0 ウズベキスタン〉

○木原 5、3、5 マグジエワ

○早田 7、4、4 ハジエワ

○長﨑 2、8、5 エルケバエワ

 

グループ2の中で最もチームランキングの低いウズベキスタンとの対戦となった日本は、ここまで全試合に出場していた伊藤美誠を温存し、1番・木原美悠、2番・早田ひな、3番・長﨑美柚というオーダー。

トップの木原はマグジエワを前後左右に揺さぶって簡単に1ゲームを先取。2ゲーム目も余裕を感じさせる試合運びであっという間に点差を広げて3点で奪取。そのまま3ゲーム目もサービス・レシーブからラリーまで、すべてで相手を圧倒した木原が早々に先制点をあげた。

余裕のあるプレーで木原が先制点

 

2番の早田は昨日のハンガリー戦に続いて今大会2試合目の出場。昨日の試合では1ゲーム目を落としてのスタートとなったが、今日はカットマンのハジエワをじっくり攻めてゲームを先行。2ゲーム目も相手の球質や台のバウンドを確かめなが着実に得点を奪って早田が勝利に王手をかける。ハジエワのプレーにも慣れてきた3ゲーム目はミドル、両サイドへドライブを打ち込んで圧倒。終始危なげないプレーを見せた早田が木原に続いてストレートで勝利をあげた。

しっかりとカットを見極めて攻略した早田

 

3番の長﨑もエンジン全開。今大会最年少出場者でもある13歳のカットマン・エルケバエワ相手にも容赦はなく、0-0から7本連取で1ゲーム目を奪うと、2、3ゲーム目も両サイドに放つドライブでエルケバエワにまったく自分のプレーをさせず。最後まで攻めの手を緩めることなく、3ゲーム合わせてわずか15分ほどで試合を終わらせた。

長﨑が鋭い両ハンドを突き刺し決勝点

13歳のエルケバエワは長﨑の前に為す術なし。これからの成長に期待

 

この結果により、グループリーグ4試合をすべて3-0勝利、落としたゲームもわずかに4という圧勝で突破した日本。このラウンドの相手とは力の差を感じさせる内容で、中国に次ぐチームランキング2位の実力を見せつけた。決勝トーナメントに向けて木原が「次の試合からは相手も強くなってくるので、1球目から思い切って、強い気持ちで臨みたい」と語れば、長﨑も「自分のギアをもっと上げて、気持ちでも向かっていきたい」と口にした。いよいよ明日からが本当の勝負といったところか。

全試合ストレート勝ちでまずはグループリーグを1位通過

 

グループリーグでは伊藤と長﨑が3試合、早田、木原、佐藤の3人が2試合ずつと満遍なくメンバーを起用したが、決勝トーナメントでは伊藤と早田を2点起用が濃厚。木原、長﨑、佐藤をどう起用するかにも注目だ。今日が今大会2試合目の出場となった早田は「台の感覚や会場の雰囲気はつかめてきた感じがある」とコメント。伊藤とのツインエースとしての自覚も口にした。

「1位通過は当たり前かもしれないけれど、全部ストレートで収めることができて良かったです。決勝トーナメントでは私がエースと当たるオーダーになると思うので、1ー0、あるいは2ー0で後ろに回せるよう、気を引き締めていきたい。勝ち越している相手でも団体戦では強いかもしれないし、その日の相手の調子をしっかり分析して頑張りたい」(早田)

日本の決勝トーナメントの相手は、この後行われるドローで決定する。

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