卓球王国 2024年4月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
世界卓球2023

世界卓球2日目、女子シングルス初戦を迎えた長﨑美柚、平野美宇の2人はともにストレート勝ちで2回戦へ

大会2日目、女子シングルスに登場した長﨑美柚。これまで世界選手権の団体戦では代表になっているが、個人戦では今大会が初となった長﨑。

初戦の相手は地元・南アフリカのパテル。実力的にはかなり差のある相手だが、初戦の入り方はその後の戦いに影響するため大切だ。長﨑に緊張は見られず、ミスなく両ハンドドライブが走る。終始集中した表情で戦い、メンタル面での隙も見せなかった。

2ゲーム目こそパテルのロングサービスからの強気のプレーで2-5とリードされたが、慌てることなく追いついて逆転するとそのままストレート勝ち。2回戦に進んだ。

 

集中したプレーで初戦を完璧な内容で勝利した長﨑

 

「世界卓球の個人戦のデビュー戦を勝利で迎えることができてうれしいです。緊張ははあましていなかったです。ダブルスは『Wみゆう』で出場するのが(世界卓球では)初めてなので、自分たちらしく楽しくプレーして、最後メダルを取りたいです」(長﨑)

 

●女子シングルス1回戦
長﨑美柚 4(2、6、1、3)0 パテル(南アフリカ)

 

試合直後のインタビューに答える

 

長﨑に続いてコートに立ったのは平野美宇。対戦相手の曾尖(シンガポール)は試合後に平野が語ったように「初戦にしては強い相手」だ。だが、平野は1ゲーム目の出だしから格の違いを見せつける。伸びる巻き込みサービスをバック深くに出してエースを連発し、相手がミスを恐れてレシーブをつないでくるとライジングをとらえたバックドライブでたたみかけた。

タイプとしては同じ前陣両ハンドドライブで攻めるプレーの両者だが、サービス、台上レシーブのタッチ、バックドライブのスピードと回転量、そしてフォアドライブの深さとコースの打ち分けなど、平野が質の違いを見せつけてストレートで曾尖を下した。

 

鋭い両ハンドドライブでハリケーン・ヒラノが再来

 

「久しぶりの世界選手権でしたが、1回戦としてはすごく良い試合ができました。試合前は1回戦にしては強い相手だと思っていたけど、対策して試合に臨みました。現地に来てから(5月6・7日の)選考会の反省点を練習していて、そのひとつにフォアに来たボールへの対応がありましたが、それが出せました。今日は自分でも無意識に良いプレーが出て、練習の成果が自然と出せた。1球ずつ自分でボールをコントロールして打つことを意識していて、今日の試合では相手の緩急にも対応しながらそれができました」(平野)

 

●女子シングルス1回戦
平野美宇 4(5、4、8、5)0 曾尖(シンガポール)

 

関連する記事