●男子シングルス準々決勝
樊振東(中国) 7、11、3、7 O.アサール(エジプト)
●女子シングルス準々決勝
陳幸同(中国) 5、8、8、9 王曼昱(中国)
男女シングルスの準々決勝が行われた大会7日目、前回のヒューストン大会の男女シングルス優勝者は、くっきりと明暗が分かれた。
男子シングルス準々決勝で、地元アフリカの最後の希望、O.アサールに完勝したのは前回王者の樊振東。O.アサールもバック対バックで必死に勝負を試みたが、より打球点の早い樊振東のバックハンドに上から抑えつけられ、ミスが出る展開。フォアへのコース変更も狙い打たれて実らず、次第にできることがなくなってしまった。4ゲーム目にマッチポイントを奪われてから追い上げ、会場を沸かせたが、追いつくには至らず。
ヒューストン大会に比べると体が絞り切れておらず、試合の序盤からかなり汗をかいているのが気になる樊振東だが、試合を重ねるにつれて調子が上がってきたのを感じる。明日の準決勝は、19年大会の4回戦で敗れた梁靖崑との同士討ちだ。
一方、全くと言っていいほど元気がなかったのが、前回女王の王曼昱。こちらも故障がちで、ムチがしなるような両ハンドドライブが全方位から飛んできたヒューストン大会のプレーに比べると迫力不足だった。
4回戦で鄭怡静(チャイニーズタイペイ)に敗戦の瀬戸際まで追い詰められた陳幸同に対し、両ハンドの速攻戦で押され、次第にあまくなったボールをフォアサイドに抜かれた。中国女子のパリ五輪代表選考レースも混沌としてきた。
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