卓球王国 2024年11月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
世界卓球2023

競り合いを乗り切ったWみゆう。笑顔はじける準々決勝進出でメダルに王手!

「Wみゆう」こと長﨑美柚/木原美悠が、女子ダブルス3回戦でチャイニーズタイペイのベテランペアに競り勝ち、笑顔で準々決勝に駒を進めた。

1ゲームは日本ペアが、右利き同士のタイペイペアに同じコースの二度突きの定石を有効に使い、長﨑のチキータも冴えてゲームを先取。第2ゲームはタイペイペアが長いツッツキで日本ペアの強打をふせぎ、前をキープして攻める展開でゲームを奪う。第3ゲームも競ったが、サービスを効かせた日本が奪う。そして第4ゲームは日本が10-7のマッチポイントから2本を奪われてタイムアウト。しかし最後は木原がフォアクロスに打ち抜いて勝利。入念な対策をしてきたであろうタイペイペアのツッツキ戦術やサービスの前に、完勝とまではいかなかったが、競り合いを制した戦いぶりは見事だった。

Wみゆうの準々決勝の相手は、マテロバ/バラゾバ(チェコ/スロバキア)。勝てばメダルが決定し、準決勝では早田ひな/伊藤美誠と王芸迪/陳夢(中国)の勝者との対戦となる。

女子ダブルス3回戦
長﨑美柚/木原美悠 3(7、-9、8、9)1 黃怡樺/陳思羽(チャイニーズタイペイ)

ボールが止まりやすいと言われる今大会の卓球台。木原のバックハンドは、次第にバウンドに慣れて精度が上がってきている

長﨑 試合後コメント
「2ゲーム目を落としたのは、少し相手ペアの戦術にハマったところがあったので、もう一度自分たちのやるべきことを再確認しました。自分の夢だった世界卓球が今では目標に変わっていて、次に世界卓球でメダルを取るという新しい目標が生まれた。メダル決定戦という舞台を経験できるので、チャンスだと思ってそのチャンスをしっかり掴み取りたい。美悠は学年では私のふたつ下ですけど、そういう感覚は全くない。私よりすごくしっかりしてますし、たまにお姉ちゃんになってくれたり、たまに妹みたいにかわいかったり、何にでもなれる存在です。

木原 試合後コメント
「私が普段出している巻き込みサービスがあまり効かないペアだったので、縦回転系のシンプルなサービスから3球目を狙っていった。そこでもうまくいかない場面もあったけど、しっかり自分たちで調整できたのが良かった。やっとここまで来られて、次の準々決勝がメダル決定ですけど、自分たちは向かっていくだけ。あまりプレッシャーを感じず、初戦だと思って戦いたいです。美柚は2歳年上だとは思えないくらい、全く気を使わなくて、自分の素を全部出せるパートナーです」

関連する記事