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世界卓球2023

実力を出し切った「Wみゆう」、中国ペアに大善戦も及ばず。しかし銅メダルは立派だ!

昨日、女子ダブルスのメダルを決めた「Wみゆう」こと木原美悠/長﨑美柚。準々決勝で早田ひな/伊藤美誠を下して勝ち上がってきた陳夢/王芸迪(中国)との準決勝では、互角の展開を見せたものの、わずかに及ばなかった。

1ゲーム目、昨日の準々決勝に続いて長﨑のチキータが冴え、ふたりの思い切りの良い攻撃で押した日本ペア。右利き同士の中国ペアのフォアサイドを徹底的に突く戦術で10-3とリード。そこから中国が5本連取で追い上げたが、最後は長﨑のチキータから木原が打ち抜いて1ゲーム先取。第2・第3ゲームは中国がチキータにも対応し、両ハンドで攻める展開で奪取。第4ゲーム、3-5とリードされた場面で日本がタイムアウト、その後、日本は思い切りの良さが息を吹き返して、チキータからの攻撃で10-6。最終ゲームに突入かと思われたが、中陣からのパワフルなドライブを放つ中国が追いつき、リスクを背負って攻めた日本ペアにミスも出て11-13でゲームセット。

持ち味を十分に発揮し、実力を出し切った木原/長﨑。試合中にも笑顔を見せ、苦しい場面でも守りに入らずに攻める姿勢を見せたことも素晴らしかった。決勝進出にわずかに届かなかったが、素晴らしい戦いぶり。堂々の銅メダルと言えよう。

●女子ダブルス準決勝
陳夢/王芸迪(中国) 3(-8、6、5、11)1 木原美悠/長﨑美柚

第4ゲームは激闘だったが、中国ペアが圧巻の逆転勝利

序盤はWみゆうが相手のフォアを連続で突く展開が効果的だったが、次第に王芸迪(右)や陳夢がバックで攻めてラリーで優位に立つ展開が増えた

また、同じ時間帯に行われた女子シングルス準々決勝で、前回(2021年)世界チャンピオンの王曼昱(中国)が、陳幸同との同士討ちでまさかのストレートでの敗戦。4月のWTTチャンピオンズ新郷でも陳幸同が3-2で勝利していたが、ラリー戦で陳が終始主導権を握り続けた。

●女子シングルス準々決勝
陳幸同(中国) 4(5、8、8、9)0 王曼昱(中国)

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