●男子シングルス3回戦
張本智和 7、9、5、7 荘智淵(チャイニーズタイペイ)
張本智和、荘智淵との「23歳差対決」を制して、2大会ぶりのベスト16進出!
コロナ禍の直前にはTリーグや国際大会で3連敗を喫するなど、一時はやや苦手としていた相手。しかし、「昔負けたイメージ、苦手なイメージも多少ありましたけど、最近はずっと勝てているし、最近の試合だけを見ていれば良い」と過剰な苦手意識は持っていなかった。
勝負のポイントは2ゲーム目。5−0とリードした張本だが、ここから5−5に追いつかれる。ベンチに入った董崎岷コーチは試合後、「今日はバックハンドの調子が良かったけど、2ゲーム目に追いつかれた時は少し台から距離を取って、バックが合わせる感じになってしまった。それは一番不利になるパターン」と試合を振り返った。
「だから『前に出ろ』と言いました。6割の力でいいから、前陣でバックハンドで回転をかけていけと。智和が荘智淵にこんなにスッキリ勝ったのは初めてかもしれない。試合前はゲームオールまでもつれるくらいの覚悟はしていました」(董崎岷コーチ)
一方、張本は試合後、「バックハンドは無理して打ちすぎず、絶対に入る時だけ強く打っていった。ミスをするのが一番良くないので、そこのバランスは良いですね」とコメント。「チキータされて、1球目で強く打ってミスをするともったいない。これが中国選手が相手だと、多少リスクを負っても打つ必要がありますけど、相手の実力を見極めながら戦術を選択できている」と試合中も冷静だったことを明かした。
試合中、日本男子チームは観客席のベンチから一体感のある声援を送り、試合後は2コートの外で待ち構えてハイタッチで勝利を祝福した。男子シングルスでただひとり勝ち残っている張本を、チーム全体でバックアップしていく。
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