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世界卓球2023

バック対バックを制した早田ひなが長﨑美柚を完封。2大会連続のベスト16進出

 ベスト16入りをかけた女子シングルス3回戦で早田ひなと長﨑美柚が日本選手対決。早田が貫禄の試合運びを見せて4-0で勝利し、2大会連続のベスト16進出を果たした。

 

●女子シングルス3回戦
早田ひな 3、6、8、3 長﨑美柚

 

 国内では対戦があるものの、国際大会ではこれが初対戦となった早田と長﨑。サウスポー同士の対戦はバック対バックを起点とした展開となるも、早田がコース取り、緩急をうまく使って得点を重ねて圧倒する。1ゲーム目を3点で奪うと、2ゲーム目も流れを手放さず連取。3ゲーム目は長﨑がリードを奪うも、早田が落ち着いて逆転で奪い、勝利に王手。長﨑はなかなか得点パターンを見出せないまま試合が進み、4ゲーム目はサービスミスを連発するな精彩を欠いていく。結局、早田が「試合内容はほぼ完璧に近い」と振り返るほどの完勝で3回戦を突破した。

 大会5日目のこの日は、3種目を戦った早田だが、最後の試合となったシングルスでもプレーは冴えた。「自分が先に相手をコントロールできたのは、戦術がハマったと思う」と、後輩相手に堂々たる戦いぶりを見せた。早田は明日の4回戦で徐孝元(韓国)と対戦。得意のカット打ちで初の準々決勝進出なるか。

戦術がピタリとハマった早田、堂々の勝利だった

 

 一方、世界選手権個人戦初出場の長﨑はベスト32で終戦。過去には早田に勝利したこともあるが、この試合ではやや気がはやりすぎたか、序盤からミスが目立った。組み合わせ次第ではさらに上位も狙える実力はあったが、「初めて世界選手権のシングルスでプレーすることができたのは楽しい時間でした」と試合後に語った。シングルスでの戦いは終わったといえ、木原美悠との女子ダブルスは、ベスト8に勝ち残っている。明日の準々決勝で勝利して、初の個人戦メダルを手にしたい。

最後まで早田に主導権を握られた長﨑

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