前回大会では女子シングルスでベスト16で終わった早田ひな。今大会では世界ランキング8位での出場となり、メダルが射程圏内にある。
初戦の相手のジャリー(アメリカ)とはこれが初対戦。台にぴたりとついて速いピッチの両ハンドで戦うジャリーに対して、早田は伸びのあるドライブで3ゲームを連取。後がなくなった4ゲーム目は、ジャリーがそれまでよりもリスキーなプレーを見せて、8-10とゲームポイント。しかし、早田はジュースに追いつき、最後は14-12で取って2回戦に駒を進めた。
「相手の情報が少ないというのは、世界選手権だったり、大きい大会ならではですかね。今日の対戦相手も左利きの選手と試合をしている映像がなくて、右利きの相手とやっている試合しか見ていなかった。あとは気持ちの部分でも、相手が思い切ってやってくるとプレーが読みにくい。逆にそれを外すと一気に得点できて、そのポイントを探すのに結構苦労したんですけど、状態としては悪くなかったかなと思います。
相手のサービスを受けた時、トスのタイミングが早いし、構えてから出すのも早いし、リズムをつかむのが大変でした。テーブル2の独特の雰囲気にもなれないといけないし、情報量が多すぎてまとめるのに必死だった。ただ、どのゲームも中盤までは競ったけど、終盤で突き放すことができたし、相手のこともよく見えていた。4ゲーム目のジュースの場面でも自分の経験が生きた。点数は競ったけれど、頭を整理しながら戦えたと思います」(早田)
●女子シングルス1回戦
早田ひな 4(6、7、8、12)0 ジャリー(アメリカ)
ツイート