世界ランキング4位での出場となる張本智和。日本男子が世界選手権の男子シングルスでメダルを獲得したのは、1979年ピョンヤン大会の世界チャンピオン、小野誠治が最後。張本は今大会の男子シングルスで44年ぶりのメダル獲得に挑む。
1回戦の相手は左利きのチュウ・チェユー(シンガポール)。張本は1ゲーム目からフォア側へのハーフロングサービスとバック深くへのロングサービスを混ぜて、サービスエースを何本も取る。初戦特有の硬さもなく、最後までサービスが有効だった。レシーブでもチキータとストップを的確に判断して先手を取り続けて、一方的な内容で勝利した。
「4年ぶりの世界卓球での勝利で、かなり良い準備ができて良いプレーもできた。練習はしたとはいえ初めてのテーブル2での試合で、サービスミスが出ることも覚悟していたんですけど、1球もサービスミスが出ずに質の高いサービスを良いコースに出せたので、今日のダブルスや明日以降のシングルスでも自信を持ってやれます。
サービスについては短いサービスとロングサービスがすごく効いていたし、明日以降はどんどん効かなくなってくると思いますが、ミスなく良いコースに出し切れた感覚は変わらないので、自信を持って良いと思う。サービスは本当に練習量というよりフィーリング。いっぱいやれば良いというものでもないし、しばらく練習しないほうが感覚が良い時もあります。でもここ最近は良い感じですね。
今日の相手に関してはあまり攻める機会を与えていなかったけど、自分のほうも緊張していた。ただ、相手より技術力は上だと信じてプレーしました。
2年前も自分なりの良い準備をして、今日も自分にできる準備はしてきたけど、気持ちの部分では今回のほうが余裕がある。同じように緊張して、試合前は今日も吐きそうになるくらい緊張しましたけど、それを受け入れて乗り越えられる力が今はある」(張本)
●男子シングルス1回戦
張本智和 4(3、7、1、6)0 チュウ・チェユー(シンガポール)
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