●混合ダブルス2回戦
宇田幸矢/木原美悠 −6、5、9、8 イオネスク/スッチ(ルーマニア)
混合ダブルス2回戦、宇田/木原は2022年ヨーロッパ選手権準優勝のイオネスク/スッチを3−1で撃破!
ひと足先に勝ち上がった張本/早田と、3回戦で日本勢対決だ!
ダブルスでの実績十分のイオネスクが、両ハンドから自在なコースへ強打を叩き込み、スッチが黒子に徹してミスのない両ハンドでアシストしたルーマニアペア。1ゲーム目は中盤で離されて6−11で落とした宇田/木原だが、決して焦って強攻に出ることはなかった。
「以前は自分たちのプレーをしようとしすぎて、相手をよく見ていなかった。今日はぼくが女子選手に対してボールを打つ番でも、良いボールを打つことにこだわりすぎなかった」。宇田は試合後にそう語っている。フォアのパワードライブとカウンターが強烈な宇田だが、この試合では両ハンドの正確なボールさばきを見せ、一発で決めようとせずに柔軟にラリー戦に持ち込んだ。
木原もバック表ソフトのストップでレシーブに変化をつけ、終盤まで競り合った4ゲーム目の10−9では、バックハンドのレシーブエースをフォアクロスに決める好プレー。ラリー戦では随所で両ハンド強打が火を吹いた。2ゲーム目から3ゲームを連取し、会心の逆転勝利だった。
試合開始が30分ほど遅れたこの試合。試合前の練習会場では、今日の男子シングルス2回戦で敗れた吉村真晴が、練習パートナーとしてチームに帯同している井絢乃(中国電力ライシス)とペアを組み、宇田/木原の練習相手を務めていた。「ぼくはまだ混合ダブルスの経験が浅い。ゲームごとに相手が男子と女子で入れ替わるので、吉村さんにそこでの戦い方を教えてもらいました」(宇田)。
男子シングルス2回戦後のミックスゾーンで、「ぼくの世界卓球は終わりましたけど、他の選手たちをしっかりサポートして、自分自身いろいろなことを吸収し、学んでいきたい」と語っていた吉村。17年世界選手権混合複優勝の経験を後輩に伝え、「チーム・ジャパン」として勝利に貢献した。その姿勢に拍手。
ツイート