●男子シングルス2回戦
ロブレス(スペイン) −8、−9、8、3、9、−3、8 アルナ(ナイジェリア)
マティ(ナイジェリア) −7、14、−5、9、−8、8、6 林兆恒(香港)
No.アラミヤン(イラン) 5、8、−8、13、−3、−4、9 グルーツ(デンマーク)
男子シングルス2回戦、地元アフリカ勢で世界選手権初の男子シングルスのメダルが期待されたアルナは、2回戦でロブレスに敗れた。
ラリーになればフォアの一撃パワードライブを放つアルナが有利だったが、左腕のロブレスにフォア前にサービスを集められ、レシーブが安定せず。台からやや距離を取ったところに、長短の変化のあるループドライブを打たれ、カウンターにミスが出た。観客の声援を一身に集めたアルナだが、無念の敗戦。試合後、ボールボーイの子どもたちに囲まれ、ひとりずつ背中にサインをする姿が印象的だった。
しかし、同じナイジェリア勢で金星を挙げたのが左腕のマティ。もう少し年上かと思っていたが、プロフィールでは年齢は18歳になったばかり。日本では高校3年生だ。
長身でフォアのパワードライブに威力があり、下がっても粘り強い林兆恒に対し、左腕から豪快なフォアドライブを連発したマティ。さらに、ミート系の打法が中心の先輩・アルナに対し、マティは前陣でのバックカウンターやブロックも使える。常にゲームを先行される、苦しい試合展開ながら、最後まで粘り強く打ち切った。
こちらも左腕のNo.アラミヤンが、グルーツとの左腕対決をゲームオール11−9で制した一戦も特筆すべきだろう。
得意のフォアハンドが「イップス」に襲われ、今ではカット性のブロックや一か八かの強打など、フォアでやれることは限られているアラミヤン。それをカバーするサービス・レシーブからのバックの連続攻撃のシステムを作り上げた努力に敬意を表したい。
●男子ダブルス3回戦
樊振東/王楚欽(中国) 7、5、−8、−9、7 A.ルブラン/F.ルブラン(フランス)
男子ダブルス3回戦(ベスト8決定)で最大の注目カードは、ルブラン兄弟が0−2のビハインドから堂々のラリー戦で最終ゲームまで持ち込み、フロアの選手・コーチから観客まで、あらゆる人の目を釘付けにした。
中国ペアは樊振東はつなぎに徹し、王楚欽が得意のサービス、チキータにカウンターとひとりで打ちまくった。惜しくも敗れ、試合後に感情を爆発させたルブラン兄弟だが、シングルスでの上位進出に期待したい。
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