本日5月20日、「2023年世界卓球選手権(個人戦)ダーバン大会」が、いよいよ開幕。28日まで9日間、熱い戦いが繰り広げられる。
今大会、日本勢として先陣を切って登場したのが、若き日本チームにおいて最年長29歳の吉村真晴(TEAM MAHARU/WR150/上写真)。世界卓球個人戦には、過去4大会に出場、混合ダブルスでは石川佳純とのペアで世界チャンピオンにも輝いた吉村だが、いずれもダブルスでの出場。意外にも今大会が初めてのシングルス出場となる。
初日セッション2(日本時間20:40)の試合となった吉村の相手はフィン・ルー(オーストラリア/WR162)。オーストラリアジュニア王者にも輝いた18歳で、同年のニコラス・ラムとともに、これからのオーストラリアの卓球界を担うホープだ。
※WR=世界ランキング(5月16日現在)
本来は左利きながら右手でプレーしているというフィン・ルー。正統派の右シェークドライブ型で、ラリーに強く、フォアは威力も十分だ。吉村のチキータをパワーのあるフォアで狙い撃つなど、ルーも良いプレーを見せたが、得意のアップダウンサービスやこれまでにないバックサービスを含めた多彩なサービスを効かせた吉村が常にリードを保つ展開。第2ゲームはジュースにもつれ込んだが、吉村が12-11から、バックへのロングサービスを完璧に待ち、回り込んでストレートに打ち抜いて2ゲーム連取。第3ゲームもスコアは競ったもののジュースで奪う。4ゲーム目に入ると両ハンドの切れ味を増した吉村が、ストレートでルーを下した。終始、落ち着いたプレーを見せた吉村、自身にとって世界卓球シングルス初勝利、そして今大会の日本勢初陣としても良い形での白星発進となった。
●男子シングルス1回戦
吉村真晴 4(8、11、10、7)0 フィン・ルー(オーストラリア)
吉村・試合直後のコートインタビュー
「今回初めての世界卓球(シングルス)ということで緊張していたけど、会場の雰囲気を知れて、次に向けて良いスタートが切れたと思う。パートナーが横にいなくて寂しいけど(笑)、個人としてしっかり準備をしたので、強い思いをもって臨みたい。楽しんでいます。このあとダブルスで張本選手と組むので、バックサービスも試した。(2回戦は)格上だけど、ここ半年で馬龍やカルデラなど大物食いは何度かしているので、絶対勝つという強い気持ちでコートに立ちたい」
試合後インタビュー
「緊張する感覚もなくて、ちょっと不安な初戦でした。
(勝利後のコートインタビューでも言っていたが、
そうですね、シングルスとダブルスは立ち位置も変わってくるし、
(こちらに来てから石川佳純選手の引退会見があって、
ぼくもテレビ東京さんのユーチューブで会見を見ていて、
初めての勝利なので、
こういう世界の舞台で日の丸をつけて戦わせてもらっているのは誇
なおこの後も、吉村が戦ったTable2で日本選手の試合が続く。吉村に続き、女子シングルス1回戦、木原美悠(木下グループ)とシルバ(メキシコ)がスタートしている。
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