昨日、ベスト8が出そろった女子シングルス。その内訳は中国が5名、日本が2名、ドイツが1名となっている。
中国は今大会も出場5名全員がベスト8進出と、さすがの強さを見せているが、昨日の4回戦で陳幸同をあと一歩まで追い詰めたのが鄭怡静(チャイニーズタイペイ)。惜しくもベスト8入りはならなかったが、3度マッチポイントを握るなど、素晴らしい試合を展開した。
31歳となった鄭怡静は東京五輪後はやや成績が伸び悩んでいたが、このところ復調。以前はフォアドライブが最大の武器であったが、バック系技術にも進境を見せている。陳幸同戦でもバック対バックで細かなコースチェンジ、緩急にも対応しながら、時にはリスクを追ったバック強打、さらに回り込みフォアドライブと進化したプレーを披露。
丁寧かつアグレッシブなプレーで陳幸同の両ハンドを打ち抜き、ゲームカウント3-1でリードした5ゲーム目には10-9、続く6ゲーム目にも10-8でマッチポイントを3度握ったが決めきれず。何度も打ち抜かれながら、最後の最後に鄭怡静の攻めを受け切った陳幸同がフルゲーム11-7で勝利したが、4回戦のベストゲームと言って良い大熱戦だった。
●女子シングルス4回戦
陳幸同(中国) -8、-9、6、-9、10、10、7 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
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