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世界卓球2023

全日本チャンピオン・戸上隼輔は単複ともに1回戦を突破。シングルス2回戦では王楚欽にリベンジなるか

 世界選手権ダーバン大会1日目のこの日、日本勢で唯一2種目を戦うスケジュールとなっていた戸上隼輔(明治大)が男子シングルス、宇田幸矢(明治大)との男子ダブルス、それぞれ1回戦に登場。2種目ともに勝利を収めて2回戦進出を決めた。

 

●男子シングルス1回戦

戸上隼輔 3、-13、8、7、7 ポランスキー(チェコ)

 

●男子ダブルス2回戦

宇田幸矢/戸上隼輔 7、5、4 マドリッド/リウ・ジシャン(メキシコ/アメリカ)

 

 戸上のシングルス1回戦の相手は前回のヒューストン大会でも対戦したポランスキー。1ゲーム目は戸上が好スタートを切って3点で奪うも、2ゲーム目は終盤までもつれた末にジュースでポランスキーが奪い返す。しかし、3ゲーム目以降は戸上がサービス・レシーブ、戦術面の成長を見せて一気に連取。ポランスキーの攻めをうまく封じてゲームカウントを3-1とすると、5ゲーム目は好プレーを連発して勝負あり。「海外の選手と対戦した時に自分のプレーができないこともあったけど、今回は序盤から自分の攻撃ができた」と自らのプレーを発揮して1回戦突破を決めた。

要所でサービス・レシーブが光った戸上、4-1でポランスキーを下す

 

 シングルス1回戦のおよそ4時間後に行われたダブルスは、1ゲーム目序盤こそ競り合ったが、終始試合を支配してストレートで勝利。サービス・レシーブで主導権を奪い、ラリーになれば宇田、戸上とも鋭いドライブを打ち込んで圧倒。完勝と言える試合運びでこちらも2回戦へと駒を進めた。

 

 22日に行われるシングルス2回戦では王楚欽(中国)と対戦する可能性が高い戸上。王楚欽には前回のヒューストン大会、昨年の世界選手権団体戦でも対戦し、いずれも敗れている。今大会で対戦となれば世界選手権3大会連続での対戦となる。相手は世界ランキング2位の強敵だが、「自分の成長を確かめられる試合だと思っている」とコメント。3度目の正直で、ジャイアントキリングに期待したい。

 また、ダブルスは快勝で1回戦突破を決めたが、戸上、宇田ともに「まだまだ」と課題を口にした。

 「初戦から自分たちのプレーができた。特にラリーになった時にノータッチを奪う機会が多くて、それは自分たちの打球点が上がったということなのかなと思っています。

まだ台の止まり具合がつかめていなくて、チキータが十分にできていない。自分たちの持ち味はレシーブから攻めていくことなので、もう少しできたかなというのも正直ある」(戸上)

 「安定したプレーはできたけど、もう少し攻撃的なプレーを混ぜていかないと上には通用しないなと。練習、試合で調整したいと思います」(宇田)

 初出場の前回大会では3位に入賞した宇田/戸上。今大会の目標は優勝のみ。ここからさらにアクセルを踏み込んでいきたい。

3ゲーム目は次戦をにらんでチキータの割合を増やしているように見えた

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